第2話

生徒会での僕に割り当てられた役職は庶務係

いわゆる雑用係だった。

先輩は今年、副会長になったが去年は会計の補佐だったらしい。


5月下旬になり生徒会の仕事にもボチボチ慣れてきたある日の放課後、生徒会の仕事を終え帰ろうと下足箱から出したローファーを履こうとしたところで先輩とばったり出くわした。

「お?佐崎さんお疲れ、これから帰り?」

「はい……そうですけど」

「生徒会後輩のよしみで少し付き合ったらくれ」

長身の美人が目の前で圧をかけてくると半端なく凄みがあるのだ。僕は先輩に付き合うことになった。

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