父娘と僕

katsumi1979

第1話 

その日俺はとある女子高生デートクラブでとびっきりの可愛い女の子を見つけた・・・。俺の名は山村誠やまむらまこと(27)会社の帰りによくここへ訪れるのだ。


「い・・1番・・・」


俺は思いきって指名してみた。すると女の子が部屋に訪れ、俺の前に姿を現した。


「よろしく! ありさでーす!」


俺は彼女を食事に誘って彼女が注文するキノコスパゲティをオーダーした。


「うわぁ、美味しい。私これ大好きなんだ!」


問題はここからである。いかにして彼女とエッチに持ち込むべきか・・。

俺はそれを考えた。彼女が食べ終わると落ち着いた表情をみせた。


「どう? お腹いっぱいになった?」


俺がそう言うと彼女は頷いた。


「ねぇ、おじさんあたしと寝たい?」


彼女のその突然の言葉に俺は嬉しさを込み上げた。


「き・・君みたいな可愛い子となら!」


「これでどう?」


彼女は指を4つ立てた。給料日前にはちょっと痛い出費に思えたが

でもこんな可愛い彼女となら俺は幸せだ。


◆◆◆


俺はすぐさま彼女の手を引っ張りホテルへ直行した。彼女はシャワーを浴び、俺はそれを待っていた。


「ありさちゃんって一人っ子?」


俺はシャワーを浴びている彼女に話しかけた。


「うん、そうだよ」


「へぇ~そうなんだ。じゃあ親父さんとかうるさいだろ?」


「ってゆーか、あんまり話してないしねー」


「ふぅん」


俺がそう思うと彼女はシャワーから出た。


「おじさんも入る?」


「いや、いいよ」


せっかくここまで来たのに逃げられたらかなわないしね。俺はそう思って

シャワーを断った。そして彼女とそのままベットに向かい俺は存分に楽しんだ。


「はい、約束のこれ」


俺は4万円を彼女に手渡しした。そして俺は彼女を抱いた。しばらくして自分の腕時計を見てみるともう遅い時間帯になっていた。


「大丈夫なのか? こんな時間帯まで出歩いていて?」


「いいのいいの! 私は今友達と遊んでいることになっているから全然平気よ」


◆◆◆ 


そう言ってホテルから出ると一人の中年男性とばったり会った。

その中年男性は止まり、なにやらありさの顔をじっと見ているようだった。


「あ・・・あ・・・」


彼女は声が震えているように思えた。


「な・・・七海・・・お前こんなところで何を?!」


「お・・お父さん・・」


その言葉を聞いた瞬間俺は自分の耳を疑った。


「えっ?!」


そして俺は彼女の父親から強烈なパンチを受けた。


「この野郎! 娘はな! 娘はまだ高校生なんだぞ! それを貴様は!」


「うわぁ・・・誤解・・・でもないか・・」


俺はしばらくの間、父親から殴られ続けた。それは俺もやましい事もしていると自覚しているからだ。


「やめて! やめてよお父さん!」


殴りかかる父親を必死で止めようとしたが、それでも父はやめようとしなかった。


「やめてよお父さん・・。私そのひとのこと愛しているんだから!」


七海がそう大声で言うと父親の暴力はピタリと止まった。


「な・・なんだと・・?!」


「だから・・やめてよ・・」


七海の発言により話をもっと詳しく聞くため、俺は七海の家に連れて行かれた。


◆◆◆


静かなる空気の中、俺と七海が隣同士で座り、その向かい側には父親が座っていた。


「おい、まず名乗れ!」


父親のその言葉に俺は即答した。


「どこに勤めているんだ?」


俺はその質問にも即答した。


「で? いつからなんだ?」


「はい?」


と、聞き返すと


「いつから娘とつき合っているのかと聞いているんだ」


「あ、いえ・・その・・」


俺はそういい、七海に視線を向けると


「3ヶ月程前からです」


彼女のフォローのおかげで俺は助かった。


「君、歳は?」


さらに父親が質問する。


「に・・27になりますが・・」


すると父親は机を叩きつけ怒鳴ってきた。


「恥ずかしいと思わないのか!? 一人前の男がまだ子供のような娘に手を出すとは!」


と言われ、俺に怒鳴った。そう七海はまだ17歳なのだ。


「す、すいません!」


俺は父親に頭を下げながら謝り続けた。


「子供、子供って言わないでよ! 私だってもう法律では結婚できる歳なのよ!

それに歳の差の事を言うならお父さん達だって9つも違うじゃない!」


と、七海が言うと


「それとこれとは話が別だ!」


と、父親は焦る様子で答えた。


「どこがちがうの?!」


七海がそう言い、そう俺が黙って聞いていると母親が俺にこう話してきた。


「山村さん、七海のことをどう思ってつき合って下さってるのかしら」


「え?」


その質問で七海とその父親と母親は俺に一気に視線を向けた。七海も困った顔で俺の顔を見る。そんな目で見られてもどういえばよいか困る、それにデートクラブでバイトしてて遊んでいるのは七海のほうだ俺は本来関係ないはず。だから本当は、かばう義理などどこもないはずである。そして俺は思い切って母親の質問に答えた。しかし俺はこう答えてしまった。


「と・・・とても可愛いと思います。大事にしてあげたいと・・・確かに27にもなった男がお嬢さんみたいな若い子をとお思いでしょうが、でも俺ほ・・本気なんです!」


俺がそう言い終わると辺りはよりいっそう静けさを感じた。

しまった! 勢いにかられたとはいえ、俺はなんて言うことを口に出してしまったんだ。すると、父親は意外な言葉を発した。


「母さん、ビールを持ってきてくれないか」


そしてどういう訳か父親は落ち着いた様子を見せ、俺にビールを注いでいただいた。ウソハッタリが良かったのか、とにかくこの危機は免れたらしい。夜も更け俺も長居するのも悪いと思い帰る準備をした。 

駅まで彼女がついていくというので帰りは彼女と話しながら帰ることにした。


◆◆◆


「しかし、君もとっさにすごい嘘つくよな3カ月前って・・・」


「へへー名演技だったでしょ? お父さんすっかり騙されていたもん」


「ん~お父さん騙されていたフリだったのかもしれないよ。嘘だと分かっていても

信じたくない事ってあるじゃん。自分の娘の言ったことならなおさらだよ。

俺が言うのもなんだけどさ、ああいうバイトやめた方がいいと思う」


すると彼女は怒りだした。


「かっこつけないでよ! 私を抱いたくせに!」


彼女との別れ際、俺は父親が言っていた言葉をふと頭に浮かんだ。


「どういうんだろうね山村さん、私は今日何年かぶりに娘とちゃんと話をした

気がするよ。あれくらいの歳になると父親なんて邪魔に思えるんですかねぇ・・・」


すいません、お義父さん。俺はそれから1ヶ月後また七海と出会った。

今度はデートクラブではなく七海の方が俺の会社の帰りを待ち伏せていたのだ。


「お父さんが連れてこいってうるさいの! だから来て」


「行っても良いけど・・・でも・・」


「バイトならとっくに辞めたよ」


どうやらこれ以上、嘘をつく必要はなさそうだ。

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