非道はどちらか……。
すこし間隔が空いてしまいましたが、どうも、作者のやーさんです。
ウクライナとロシアが戦争を始め、一か月が経とうとしています。
私も毎日ニュースや記事の方を見続けていましたが。
一言でこの戦争を現しましょう。
残酷すぎる……。
そう自分は叫ぼうと思います。
今、現時点の状況はロシアとウクライナの戦場は東部へと移っています。
最初、キエフまで侵攻していたロシアは戦線を後退させ、キエフ付近は一応は平和が来たと思える状況でしょう。
……いや、平和は来ていませんね、来ていない。
キエフ付近の街には今も悪魔が残していった遺産があります。
それは一体何か……。
……地雷です。
地雷とは、人や軍事車両の足を止めたり、破壊するために使われる兵器の事で、簡単に言えば殺傷能力が高い罠、爆弾と思えば大丈夫です。
ですが、その地雷の質の悪いところは、その性能です。
地雷には敵味方の判別ができません、そこに人や車が通れば、その地雷は無差別に起動し、爆発、死に至ります。
そして、その地雷という物は大前提にばれてはいけないものなのです。
バレればそこに爆弾があると軍が発見し、爆弾処理班や少々強硬手段としてその場で何かしらの衝撃を与え、爆発させます。
もはや、爆弾という物はそう言う処理しかできないのです。
その爆弾、地雷はもうキエフ付近の街に至る所にあります。
道や人の通りそうな場所、様々な場所にまるで日常のオブジェとして落ちているそうです。
ですが、私はこの戦争で一番残虐、悪逆非道な地雷の置き方をされているという記事を見ました。
それは何か?
……戦争で巻きこまれた遺体の下に、地雷を置いているという記事です。
私は目を疑いました、耳を疑いました、その事実を疑いました。
まだ信じられない私がいます。
今も私はその記事が本当なのか調べています。
多分この記事は嘘です、嘘だと決まってます……嘘だと誰か言ってください……。
確かに、地雷は人を殺すために作られた兵器です。
一応、爆弾を処理する部隊はこの日本にもあります。
ですが……これはあんまりでしょう……。
戦争で何の罪もない人の遺体の下に爆弾を仕掛け、例えばその遺体がもしかしたら戦っているウクライナ兵の家族、大事な人だったら……もしウクライナ兵の貴方ならどんな行動をしますか?
……言えとは言いません、ですが、貴方がその行動をしたときおそらくあなたは……死ぬでしょう。
……私はもはや悲しみ、怒り、負の感情の全てを通り越して虚無にいます。
人はここまで残虐となり、爪痕を残す。
地雷の一番やってはならない戦術をロシアは取っている可能性があります。
それが今の戦争かもしれません。
ですが……私はロシア兵を憎みません、私が憎むのはその指示を出した上層部にあります。
恐らく、この戦争は歴史に残ります。
教科書にも載るでしょう。
一番残虐な戦争として、名が世界に残り、未来永劫語り継がれるでしょう。
……他にも残虐な事件は多くあります。
この地雷の事はその一例にすぎません。
ですが、私はもしかしたら、現実から目を背けてるかもしれません。
この記事は噓なんだと、現実逃避する自分がいます。
確かに、インターネットの情報は言ってしまえばすべてが嘘の可能性があります。
真実かウソか、それを見分けることが難しいのがインターネットの情報です。
だから私は現実逃避してるのでしょう。
この記事は嘘なんだと、言い聞かせてるんでしょう。
……馬鹿ですね、私は。
馬鹿です、本物の愚者です、戦争が起きているのに何もできないただのバカです。
……私は、戦争はどんなものなのかわかっていません。
色々な特集番組で第二次世界大戦の事が挙げられますが、多分この戦争は私の一番最初に体験する戦争でしょう。
多くの勇敢なる兵士が叫びながら祖国を護り、愛する人が戦いに身を投じる姿を泣き叫びながら逃げていく。
そして……何の罪のない子供が爆弾で吹き飛ぶ。
……クソ野郎。
何が国の為だ、何が権力の為だ、何がっ!!!
……お前たちをそうする。
私はわかりません。
ウクライナは祖国のために戦っています、ですがロシアは何のために戦っているのですか?
遺体に爆弾を仕掛け、避難する人たちの駅にミサイルを落とし、なんで逃げ惑うウクライナ市民を殺すのか……。
そこに果たして正義があるのか?
あるとしたら俺は悪になっていい、進んで悪になる、悪魔になってやる。
……この戦争は残酷です。
私はウクライナに行きたい……行ってなんでもいいから、手伝いをしたい。
言葉が通じなくてもいい、私はウクライナの人たちの心を少しでも楽にしてあげたい。
歌を歌って、子供達の話を聞いて、少しでも前を向かせたい。
……けど、そんな考えに何もできない私がいます。
人は無力です、私は愚者です。
こんなバカな私に笑っちゃいますよね。
ですが、最後に私はこの言葉を残します。
どうか戦争をやめてください。
もういいでしょ、もうこの戦争に意味なんてありません、無いんです!
子供が死んだとき、戦争に犠牲者が出たらもうその戦争は意味がないのかもしれないんです!
こんな言葉でも、戦争は止まらないでしょう。
ペンは剣よりも強し、そんな言葉があります。
そうなのかな? と疑う自分がいます。
そんな自分に疑いながら、私はタイピングをやめようと思います。
では、ウクライナの皆さんどうか、どうかご無事で……そしてロシアの皆さん、現実を見てください、貴方の手にあるそのナイフに着いた血は……ウクライナの子供達の血です。
どうか……そのナイフを置いてください、お願いいたします。
では、私はこれで……
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