...
天さんの想いを、
レオに、
ネコに、
ぼくに、
……血の繋がらない弟に、
駆り立てるものはなにか、とか
『my friend,』
答えは、
『The answer is blowin' in the wind』
風の中?
いや、
パパの声と弦の奏でる優しい旋律に、目を閉じる。ネコが寝息を立てはじめる。
その答えは、きっと、海の中。
そうやって、
海はきっと
ぼくたちが独り、抱えたものを、
いまなお抱え込んでどうしようもないものを、
そっと、
とかしてきたに違いない。
海霧に霞む、
少し太りはじめた半月が、
ぼくたちを緩く
照らしていた。
★『』内はボブ・ディラン『Blowin' in the Wind』からの引用です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます