第44話 3月25日

 あやみを送り出した後、いつもの3人がスモールワールドから来た。



「主様、おはようございます」


「おはよう」


「主様と創った煉獄ダンジョンに、魔物の配置をし終わりましたので、ご覧になってください。」


 4人でスモールワールドに戻り、煉獄ダンジョンに入ると、1層目は牧草地帯が広がっていた。


「スモールワールドの牧場に魔物を放てませんので、こちらで食肉用のオークなどを飼育します。」


 すでにLv300のオークキングやLv250のオークジェネラルなど、Lvの高いハイオークが百頭近く生活していた。


 柵で囲われたところには、Lv100のコカトリスが百羽近く放し飼いになっていた。


 2層目に降りると、離れたところに森と湖が見えた。


「森にはレベルの高い猪や兎などがいて、湖には淡水魚がたくさんおります。」


 3層目に降りると、上空にLv600のワイバーンが結構な数飛んでいた。


 3人とも、「これはなかなか美味しいです」、と言っていたので楽しみだ。


「4層目から10層目までは、普通に討伐用の魔物がLv600からLv800の間でレベル順に出てくるように配置しました。」


「ここに来ればレベル上げできるね。」


「ええ、そうなります。」


 今まで黙っていたリヴァが、

「その時は必ずお供しますので、一人で行かないでくださいね」

 と可愛らしく言ってきたので、頷いておいた。


「じゃあ、早速10層まで行ってみますか」


「はい、頑張ってください。どこまでもついて行きます。」


 そのまま4人で4層に降りると、Lv700以上の魔物が次々と出てくるのだが、一向に襲って来ないので、すぐに倒せてしまい、レベルが簡単に上がっていく。


 何で襲って来ないのか聞いてみると、

「スーパーイージーモードに設定しているからです」

とすぐに答えてくれた。


 スーパーハード、ハード、ノーマル、イージー、スーパーイージーと5段階の設定が可能だが、自分のレベルが上がるスピードは変わらないので、より危険度の少ない方にしてくれたようだ。


 経験値100倍が効いているので、あっという間にLv800に到達し、敵がLv800までしか設定できないので、だんだん自分のレベルが上がるペースが遅くなる。

 Lv880まで上がると、1体倒してもレベルが1すら上がらなかったので、いったん終わりにした。


「主様のダンジョン創造で、20層まで創ることができれば、Lv1000までの魔物が配置できます。」


 と言うので、また4人で手をつないで、ダンジョン創造を願った。


 ゴゴゴゴゴと音がしたので、鑑定すると、無事20層までできたようだ。


「魔物の設置はお任せ下さい」

 とコキューが言うので


「よろしくお願い」

 と言ってマンションに戻る。


 あやみといつものように夜を過ごし

 僕は天使Lv882、あやみはLv62+Lv31でLv93になった。

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