第43話 ダンジョン創造?

 あやみを送り出した後、いつもの3人がスモールワールドから来た。



「主様、おはようございます」


「おはよう」


「今日はご相談がありまして」


「なになに」


「コキュートスの本体が創った奈落ダンジョンに行って、食材となる魔物を連れ帰りたいのですが、」


「どうぞどうぞ」


「我らが本体はLv6666で最下層にいるので、見つからないように、1層から9層で狩りをして、獲物を捕らえたらすぐに戻ってきますので、50%ステータスアップをかけていただきたくお願いします。」


「大丈夫なの?見つかったら、どうなるの?」


「本体は最下層から上がってくることはないのですが、分神体が来ると、我らは直属のコピー体ではないので、吸収されてしまう可能性があります。」


「50%ステータスアップしたLv999の分神体は、究極の闇魔法、暗黒魔法を使ってくるので、神聖魔法でないと太刀打ち出来ません。」


「そんな危険なら、コキューにスモールワールドにダンジョンを作ってもらえばいいんじゃない?」


「???」


「1回挑戦して、駄目だったらまた考えようよ」


 4人でスモールワールドに戻り、全員に50%ステータスアップをかけて、農場の奥に丘を作って、軽く穴を掘り、4人で手をつなぎ、創造魔法でダンジョン創造を願った。

 すると、4人のステータスボードが光り、ダンジョンマスターの称号が刻まれた。

 目の前の穴は地下深くまで広がり、鑑定すると10層までのダンジョンができあがっていた。

 

 名前を見ると煉獄ダンジョンとなっていた。


 皆で手を取り合って喜び、4人ともダンジョンマスターになっているので、Lv800までの魔物を配置できるようだ。


 配置は3人に任せ、自分はのんびりさせてもらった。


 1段落ついて、リヴァがご飯の用意をしてくると言うので、ついて行くと、冷蔵ケースから熟成した和牛を出してきて、分身体に焼かせ、炊き立てのご飯と一緒に出してくれた。


「お米やお茶は、まだ試験的ですが、上手くいけば農地を拡げて栽培していきます。」


 勝手に外に出て買い物しているようだが、まあいいだろう。


「めちゃくちゃ美味しいよ」


 美味しすぎて、ご飯のおかわりが止まらない。

 鑑定するまでもないが、極上ステーキだった。


「主様、リヴァが頑張っております、良い妻になるべく、日々精進しております。」


「そんなこと言わないでよ」


 とリヴァが顔を赤くして、コキューを睨んでいるが、怒っているというより、喜んでいるような感じだ。


 何とも言えないので、

「ありがとうと言うと、3人とも笑ってくれた。とりあえず、良かった。」


 食後は4人で久しぶりにゲームをして楽しんだ。途中で熱くなって何回もループを繰り返したのはご愛嬌。



 あやみといつものように夜を過ごし

 

 僕は天使Lv710、あやみはLv61+Lv30でLv91になった。


 いつもよりレベルが1多く上がっていたので、ステータスを鑑定してみると、ダンジョンマスターで1日1レベル上がることがわかった。

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