第40話 3月22日 極上チーズ?

 今週は日、月曜日がお休み。


「トーマ君、なんか年輪っていうか深みが増したような」


「そうでしょう、そうでしょう、ゲームにハマって今週は200年弱のめりこんだから、厳密に言うと198歳くらい?」


「???、そうなんだー、お疲れ様。」


 いくら何でも話が飛び過ぎだ。いつか話せる時が来たら話そう。


「冗談はそれくらいにして、どこか出かけますか。」


「はい♡」


 と喋っていると、ざわざわしたと思ったら、いつもの3人が人間の姿でスモールワールドから出て来た。


「キャーッ」


「いきなりどうしたの?あやみがビックリするじゃない。」


「ごめんなさい、主様。どうしても一緒に出掛けたくて。」


『仕方がない。従妹ということで、頼むよ。』


 あやみの記憶を少しだけ改変した。


「あやみ、朝早くに従妹が遊びに来て、驚かせてしまったね。」


「ええっ!こんなに可愛い従妹が3人もいたなんて、はじめまして、よろしくね。」


「あやみお姉ちゃん、こちらこそよろしくお願いします。」


 可愛い過ぎる。


「で、どこに出かけたいって」


「はい、この前食べてない果物を買って、あと、おすすめの和牛を飼育したいです。」


「育てるものを増やすのね」


「はい」


 あやみには、少しだけ強めに僕ができることを理解してもらった。


「愛があれば、何でも分かり合えます♡」


「良かった、それでは飛びます」


 せーの!で瞬間移動で飛び、お目当てのフルーツや高級な和牛を買ってスモールワールドに転送し、マンションに戻った。


 あやみを入れて5人でスモールワールドに入る。


 あやみは初めて訪れたスモールワールドに、かなり驚いていたが、理解力が強いので、すぐに順応した。


 分身体たちに種と牛を預け、リビングでくつろいでいると、リヴァが

「完成したから食べてみてー」

と3種類のチーズケーキを運んできた。


『美味しすぎる』


 鑑定するまでもなく、極上レアチーズケーキ、極上ベイクドチーズケーキ、極上チーズスフレケーキである。


 ここは時間の流れが基本100倍違うので、半日が50日、それくらいでこんなに美味しいチーズケーキが作れるようになったのだから流石である。

 神成家と一緒にいただいたディナーのデザートケーキは100点だったが、これは150点。人間の域を超えた美味しさだ。

 一流のパティシエが涙を流して教えを乞うレベルではないだろうか。

 

「主様にそう言ってもらえると儂らもうれしいのぉ。」


「3人ともありがとう」


 チーズも食べたが、めちゃくちゃ美味しかった。極上チーズで作っているのだから、チーズケーキが美味しくないわけがない。


「主様、米や麦にも挑戦するから、今度仕入れにいきましょう」


「いつか農業王国に名前が変わりそうだね」


 お昼は、和牛を仕入れたところで買ったステーキ弁当をみんなでおいしく食べた。


 3人は食肉牛の育成の話で盛り上がっていたので、ここでステーキが食べられる日も近そうだ。


 おやつの時間に極上苺ミルクと極上フルーツの盛り合わせを出してもらい、大満足。



 あやみと僕はマンションに戻り、晩ご飯は軽めに済ませ、ラブラブしてから寝た。

 

 僕は天使Lv706、あやみはLv59+Lv29でLv88になった。

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