第39話 3月20日 極上‼

 あやみを送り出した後、いつもの3人がスモールワールドから来た。




「主様、いくつか収穫できたものがありますから、スモールワールドに来てください。」

 と言われ、すぐに向かった。


「主様の有機肥料のおかげで、先日食べたものより美味しく出来上がってます。」

 と3人の分身体のザリガニ、ウナギ、蠅から言われ、苺とメロンを味見してみると、確かに極上の品質に育っていた。


 鑑定すると、極上メロン、極上苺となっていた。


 ダンジョンの10000倍速理論を使って、だいたい1日で1年分育つらしい。

 他の区画にも、いろいろなものが栽培されていた。

 市場に出荷すると問題になりそうなので、ここに保管しておいて自分たちで食べたり、身内に配るかな、なんて考えていると、


「主様、大変です、レベルを確認してみて下さい。」

 と皆が騒ぐのでステータスボードを見ると、Lv701になっていた。


「我ら3人は専属眷属であるがゆえ、主様とレベルを一にしておりますが、主様と直接繋がりのない我らの分身体のレベルが1上がっていました。」

「ということは、誰でもここで獲れたものを食すればレベルが1上がるのではないでしょうか。」


「これは世に出すと危険じゃな。」


「では、食べる分だけ収穫して、分身体はレベルを1日1ずつ上げていきましょう。」

 と提案して、いくつか収穫したものを分けてもらった。



 今日は晩ご飯のデザートに、今日収穫した極上フルーツの盛り合わせを出して、あやみにめっちゃ喜んでもらった。


 いつものように夜を過ごし

 僕は天使Lv702、あやみはLv55+Lv27でLv82になった。

 

 極上フルーツ恐るべし。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 次の日、あやみを送り出した後、いつもの3人がスモールワールドから来た。

 相変わらずエロ可愛い・・・。



「主様、フルーツがひと段落つきそうなので、次は酪農に挑戦したいのです。」

 と言ってきた。

 そんなに簡単にできるの?と思いつつ、スモールワールドに入ると、放牧できるように草原が広がっていた。


「いつの間に」


「主様と昨日出かけた時、お昼にステーキ食べて、食後にチーズケーキ食べて、美味しいって言ってたから、喜んでもらいたくて。」


「ありがとう。」 なんてできた眷属なんでしょう。


 嬉しくなって、3人を抱きしめ、ほっぺにチュウしてあげた。

 ・・・! ×2

 ・・・♡ ×1

 リヴァはちょっと顔を赤くしていたけど、他の2人は、少し動揺していた。

 3人とも見た目が美少女だから、つい。

 

 

 しばらくして、落ち着いてきたので、有名な牧場に瞬間移動して、4人で牧場や酪農工場を見学して、何頭か牛を譲ってもらった。


 神成の取締役の名刺で、だいたい話が付いてしまう。購入した牛はスモールワールドに直接転送した。


「主様の有機肥料のおかげでおいしい草がたくさん生えてますから、すくすく育つこと間違いないです。」


 リヴァが嬉しそうに言いながら、牛を撫でていた。


「我ら3人で主様直伝のコピー魔法で、工場を再現してみます。」


 3人の分身体も協力し、3人と3体で、工場を建ててしまった。てっきり2,3頭飼って、手で搾るのかと思っていたが、本格的にやるようだ。


 ダンジョンに詳しいコキューが、美味しい魔獣を連れてきて食肉用に育てると言っていたが、聞こえないふりをした。

 美味しい肉は食べてみたいけど

 


 今日の夜は、食後に、スモールワールドで搾った牛乳を使って極上苺ミルクを出すと、あやみにめっちゃ喜んでもらった。


 いつものように夜を過ごし

 僕は天使Lv704、あやみはLv57+Lv28でLv85になった。

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