第22話 3月7日 トーマ商会?
次の日SNSで1000万イイねがついて、40万袋がすぐに完売となったが実質8万人しか購入できない。
仕方がないので、無駄に広い駐車場を潰して工場を拡張し、製造ラインを4本にし、1日80万袋、16万人分を確保した。
お義父さんに会いに行き現状を報告すると、僕を神成製菓の代表取締役に就任させることと、自分の個人会社を設立して、そこから神成製菓に原材料の魔法のエキスを卸しているようにしなさいと持ち掛けられた。
飴1個当たり40円のうち原材料費等の名目で10円を個人会社トーマ商会の取り分とした。
多い年で年商30億の製菓会社が、このペースで行くと500億以上になってしまうが、そんなことより、設立した自社商会に年間146億円がラック飴の原材料費等として振り込まれることが驚きである。
今後は、神成産業と工場長でうまくやっていってくれと指示を出しておいたので、自分は魔法のエキスを夜中にでも倉庫に納品しておけば、かかわらなくて済む。
などど考えていたが、これから自分も高校生になって忙しくなるので、いろいろ考えた結果、自分をもう一人作って、代わりを立てることにした。
分身体を作ってみたが能力は10%程度になってしまう。
ブースト全開でLv615になった僕でも、Lv61の分身体しか作れない。
試行錯誤した結果、コピー魔法で自分のコピーをたくさん作り、分身体に融合させることによって今の自分にかなり近いものが作れた。
これなら誰も気づくまい。一連の会社関係は全て任せた。
そういえば、さっき自分のレベルが612から615に上がっていたので、カリストに質問した。
何か新しいスキルかもとステータスボードを覗くと、神々の祝福というスキルが記載されていた。
「天使が人間と結婚するとレベル差が大きいので、夫婦の愛が確認されるとお互いのレベルを1日1つずつ上げてくれるという祝福ですね。」
トーマは単純に嬉しかったので、深くは突っ込まなかった。
カリストは、過去に天使が人間と契りを結び、不幸な事件が起きたことは伏せておいた。
ても結婚できる年齢になるのに、あと2年以上あるんだよな。
「カリストさん、自分の年齢を18歳に改編するのと、結婚できる年を16歳以上に変更するのとでは、どちらが神界的に罪が重いですか?」
「少々お待ちください。」
「その2択であれば、トーマさんの年齢を18歳に変えた方がいいですが、そんなことせずに18歳になったら結婚すればよろしいかと。」
「トーマさんは今神界から見ると、飴の製造販売やその他もろもろで青と黄色の間の緑になっています。」
「これ以上目立ち続け、いつか黄色から赤になるなんてことにでもなれば、地獄に監禁、最悪の場合、ゲヘナに幽閉されてしまいます。」
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