第18話 姉は女神?

「お帰りー」


「ただいまー」


 姉妹の挨拶の間に姉にも和従をかけたので、当然ながら初対面でも好意的だ。


「お姉ちゃん、メールで伝えたけど、こちらがトーマさんです。一昨日、運命的な出逢いをして、付き合い始めました。」


「トーマです、よろしくお願いします。」


「こちらこそよろしくね。それにしてもカッコイイ人ね。」


「お姉さんこそ、お綺麗でびっくりしました。青い目でブロンドヘアー、透き通るような白い肌、日本人には見えませんね。」


「よく言われるわ。」


「お姉ちゃんはお母さん似で、私はお父さん似だから、羨ましいわ。」


「あやみは滅茶苦茶可愛いぞ、お姉さんが日本人離れし過ぎているだけだよ」


「褒め言葉として受け取っておくわ」


「4月から同じ高校の先生と生徒になるので、学校でもお会いできますね」


「そうね、そうなるわね。」


「そうやって2人とも、あんまり仲良くすると焼きもち焼いちゃうから。」


「まあまあ。」


「じゃあ、そろそろ行くか。」


「はい、お父様。」


 お姉さんは食事の後、第一高校の近くに建つ自分のマンションに帰るので、いったんイタリア車に乗り込み、実家に行く。


 僕たち3人は、斉藤さんの運転する車に乗り込み、神成家に帰り、着替えて、お義母さんとお姉さんと5人になるので、6人乗れる大きなワンボックスカーに乗り込み、

 高級フレンチレストランでゴージャスなディナーを堪能した。


 注文する場面はなかったのに、次から次へと料理が運ばれてきて、驚いたのは会計していないのにお礼を言われて、そのまま帰ってきたことだ。


 上流階級はどこか違うようである。


 あとやっぱりお姉さんはお義母さんに似ていた、お義母さんの母が外国人だったそうで、皆そろって外国人っぽいと言われていたそうだ。


 毎日夢のような食事が続いて、家族に囲まれて幸せだな。


 神成家に戻ると、お姉さんは疲れたから今日は実家に泊まって、翌朝早くマンションに戻って学校に出勤するとのこと。


 皆で就寝前にハーブティーを飲んでから、寝た。


 昨日、あやみが僕と一緒に寝てたのを皆知っていて、今日はあやみの部屋で一緒に寝ることになった。


 家族がいるので、あまりイチャイチャできないので、おやすみのキスをほっぺにして、腕枕をして寝た。1番中抱きしめたのは、言うまでもない。


 自分には睡眠は必要ないので、ずっと起きていた。

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