第8話 説得からの

「えっ、日本一の伝説の忍者に僕が...。」


 もうひと押しね。これでトーマ君のレベル上げに成功したら、アポロン様も許してくれるはずよね。


 アポロンは、父ゼウスの目を覚まさせるのに、カリストが邪魔なだけであって、人間のレベル上げなど気にもしていないのだが。


「魔導書の巻末付録に、眷属用にと使用可能な魔法が網羅されています。」


「不老不死と経験値取得10倍と必要経験値1/10をパッシブ状態にして・・・、」


「時空魔法で外界との時間差を100倍に設定します。」


「1時間で100時間分修行できます。」


「経験値を考えたら実質10000倍ですよ。」


 しばらく悩んで考え込んでいたが、


「それなら、少しだけ、お願いします。」


「はい、では瞬間移動で飛びまーす。」


 一瞬目の前が白くなり、気が付くと大きな門が現れていた。


「これが、仙界の門です。入りますよ。」


 ギギギと重そうな門を開けると、


「もう1度飛びます。」


 とカリストが言うと、目の前に仙界ダンジョンが現れた。


「何か普通の洞窟ですね」


「はい、外見は目立たないようになってます。」


 中に入ると、1層目から強そうな妖怪が現れた。


「ここに来るまでに、トーマさんには中級神が眷属の天使に与える眷属用魔法を全てインストールしてあります。」


「まずは鑑定してみましょう。」


「鑑定」


 と唱えると、妖怪髑髏蝮、Lv130と出た。


「トーマさんを早くレベルアップさせるため、自動的に相手のレベルがトーマさんの

レベル+10になるように設定しておきました。」

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