第7話 説明
「今誰か僕に話しかけたような」
「トーマさんですね、驚かせてすいません、私はカリストといいます。今から説明しますので、聞いて下さい。」
よくわからない説明を何度もされ、内容は覚えたが、理解できないので聞いてみた。
「じゃあカリストさんとお呼びしていいんですね、魔導書が僕を所有者認定して特典がレベル2倍でしたっけ?」
「そもそも人間にレベルなんてあるのですか?」
「はい、人間にも普通にレベルはあります。人間のレベルは上限が99で、トーマさんを鑑定すると、先日Lv60になっていて、日本ランキング98位になってます。」
「レベルなんてあったんだ、しかも日本で98位って何基準?」
「レベル順ですね」
「過去形だけど、そこにレベル2倍が適用されたの?」
「はい、そうです。今現在Lv120になってます。それでLv100からは仙界の仙人の領域になりますので、ステータスボードを見ると、種族が、人間(仙人)になっています。」
「Lv300からは天界の天使の領域になりますので、種族が(天使)になります。」
「いったん上の界に行くと、次下界に降りる時は、降臨の枷が働いて、レベルが半分に表示されますが、ブーストをかければ少しの間、本来のレベルに戻れます。」
「一応、(仙人)になってしまったので、仙界に行ってから戻ってこないと、倫理機構に見つかって、罰を受けてしまいます。」
「Lv120のトーマさんが仙界に行き、すぐに下界に戻ると、枷でLv60になりますので、レベルを上げて戻ってくるか、仙界の住人になるか、天界を目指すか、自由に選べます。」
「仙界に行って戻ってくれば、Lv60になるだけで今までどおり暮らせるんですよね?」
「まあ、そうなりますけど、トーマさん、人間の中ではかなり早いペースでレベルが上がってますよね。」
「そうなんだ。」
「でも仙界では、何十万という仙人の中で、下の方ですよ。」
「ゼウス様の魔導書を使えば、いろいろな魔法も普通に使えるようになります。」
「レベルも上がりやすくなります。」
「上を目指しましょうよ。」
「レベルが上がりやすいのは魅力的ですが、忍者は目立っちゃ駄目だと棟梁から言われてたような。」
「レベルが上がれば、隠密のレベルも上がって、棟梁にも全然気づかれなくなりますよ。」
「日本一の伝説の忍者にもなれますよ。」
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