世界を揺るがすその前に③

 上空を眺めることをしている存在というのは現在では数多くいる。

 ジャスパー奈摘なつみはその中に含まれるであろう。

 彼は王宮にてこれを眺めていることでもう笑いしか出ないものであった。彼の実力であればもう道具すら使わずに空までしっかりとその様子を把握することが出来るものだ。

 だとしても周囲の者達にとっては恐怖でしかないだろう。だとしてもそれならば自分の仕事をしていくしかないであろうって。

 そうして指揮所まで走っていってたどり着いていった。そこでは多くの面子が揃っており自分にとっては満足できるものだろう。

 であってもこの空間に彼がいないのは悔やまれるものか。

「ようやく来たか。遅いっていうものだぞ。執事がそれって真面目に仕事していないんじゃないのか」

 などといわれてしまったのは残念ではあるがそれでも一つ言いたい。

「皆さんが集まって来るのが速すぎなんですよ。そうでなくても迅速な対応が求められるのが大変ものなんですから」

「うるせぇよ。ちゃんと仕事はやっておかないとダメだからんな。そこんトコロちゃんと仕事やってきただろうな」

「ちゃんとやっておきましたから。巨大なガラス片の集合体を破壊するための部隊の配備っていうのもおかしな話ですがね。既に連絡しておいたから伝わっていると思うけれど。しっかりと出来ているようで何よりだ」

 そうして正面にある壁のモニター画面を眺めるジャスパー奈摘である。そこには相も変わらずの様子で宇宙に浮かんでいる怪物が表示されていた。

 そこに向かって飛んでいっている戦艦の多くが存在しているがそれの多くがうちの国のモノである。

 だがそのガラスの物体からにはワラワラと湧いてきていた奇怪なガラスで形成された怪物が出現しているのがよく見える。危険な存在であるのは理解できた。

 戦艦から出撃していった艦載機が一気にそれらの相手を迎え撃つことをしている。

「………………………………勝てるよな?流石にこれで負けましたなんていったら情けなくなるぞ」

 などとここにいる指揮官が諦めの声を吐いていた。それこそ流石に本気ではないだろうが。

「負けたらそれこそ星が終わるっていうものだ。世界の終わりっていうものだと理解しているだろうに。冗談でも口にしたら滅多なことになってしまうからほどほどにしていったらいいと思うのだけれど」

「あぁあぁあぁあぁ聞こえない聞こえない」

 んなことをいって耳を塞いでくる若いのがいるが勘弁してほしいというかわかっててやっているだろうし。

「遊んでいないで。それでどうすればいいのか教えてくれないと仕事も出来ませんよねぇ」

「悪いが自分としては仕事をしていくのはこっちの方向ではないのだが。民間人等の避難はかなり進んでいったために憂いなどない。後はどうにかしてその憂いとなった原因を排除してしまえばいい」

 などといってこの部屋から飛び出していって外へと出ていったジャスパー奈摘である。双眼鏡を持って怪物の存在を覗いてみてみる。それはもう巨大な物体が変形をしているように見えてきて危険でしかないとかいんじというのは現在では数多くいる。

 ジャスパー奈摘なつみはその中に含まれるであろう。

 彼は王宮にてこれを眺めていることでもう笑いしか出ないものであった。彼の実力であればもう道具すら使わずに空までしっかりとその様子を把握することが出来るものだ。

 だとしても周囲の者達にとっては恐怖でしかないだろう。だとしてもそれならば自分の仕事をしていくしかないであろうって。

 そうして指揮所まで走っていってたどり着いていった。そこでは多くの面子が揃っており自分にとっては満足できるものだろう。

 であってもこの空間に彼がいないのは悔やまれるものか。

「ようやく来たか。遅いっていうものだぞ。執事がそれって真面目に仕事していないんじゃないのか」

 などといわれてしまったのは残念ではあるがそれでも一つ言いたい。

「皆さんが集まって来るのが速すぎなんですよ。そうでなくても迅速な対応が求められるのが大変ものなんですから」

「うるせぇよ。ちゃんと仕事はやっておかないとダメだからんな。そこんトコロちゃんと仕事やってきただろうな」

「ちゃんとやっておきましたから。巨大なガラス片の集合体を破壊するための部隊の配備っていうのもおかしな話ですがね。既に連絡しておいたから伝わっていると思うけれど。しっかりと出来ているようで何よりだ」

 そうして正面にある壁のモニター画面を眺めるジャスパー奈摘である。そこには相も変わらずの様子で宇宙に浮かんでいる怪物が表示されていた。

 そこに向かって飛んでいっている戦艦の多くが存在しているがそれの多くがうちの国のモノである。

 だがそのガラスの物体からにはワラワラと湧いてきていた奇怪なガラスで形成された怪物が出現しているのがよく見える。危険な存在であるのは理解できた。

 戦艦から出撃していった艦載機が一気にそれらの相手を迎え撃つことをしている。

「………………………………勝てるよな?流石にこれで負けましたなんていったら情けなくなるぞ」

 などとここにいる指揮官が諦めの声を吐いていた。それこそ流石に本気ではないだろうが。

「負けたらそれこそ星が終わるっていうものだ。世界の終わりっていうものだと理解しているだろうに。冗談でも口にしたら滅多なことになってしまうからほどほどにしていったらいいと思うのだけれど」

「あぁあぁあぁあぁ聞こえない聞こえない」

 んなことをいって耳を塞いでくる若いのがいるが勘弁してほしいというかわかっててやっているだろうし。

「遊んでいないで。それでどうすればいいのか教えてくれないと仕事も出来ませんよねぇ」

「悪いが自分としては仕事をしていくのはこっちの方向ではないのだが。民間人等の避難はかなり進んでいったために憂いなどない。後はどうにかしてその憂いとなった原因を排除してしまえばいい」

 などといってこの部屋から飛び出していって外へと出ていったジャスパー奈摘である。双眼鏡を持って怪物の存在を覗いてみてみる。それはもう巨大な物体が変形をしているように見えてきて危険でしかないと感じられる。

「こんなものをどうすれば………………………………今更か。いつも道理に合わないことを強いられてきたのだからどうとでもなる。終わらせてやるよ全力で」

 そして端末を取り出してきて特定の人物へと連絡を試みてみる。

「あの、元気にやっていますか。それで折り入ってお願いしたいことがあるのですけれど」

『要件はわかっているが………………………………………………………………さてどうしたものかと』

 などと国が滅びてしまうのかという事態だというのに随分と落ち着いた雰囲気を出しているのが通話越しにわかってしまう。

「なんていってもいつも助けてくれるのはわかっていることですから。で、お願いしますからあなたの手を借りたいのですが。猫の手も借りたいほどに忙しいので」

『だったら儂に頼み込む時間よりももっと惜しむべきものがあるのではないのか。自分たちで働くということを改めて考えた方がいい』

 訳知り顔が見えてくるようなうんざりすることを言い残して通話を切ってしまっていた。

 こうして向こうが通話を切断してしまうのは仕方のないことか。どうやらよっぽど切羽詰まっているらしい。面倒なことではあるがそれであるならばもっと説明が欲しかったものである。それが出来ないほどによっぽど余裕がないのか。

 あのまともな人間としては最年長ともいえるはずの彼が既に出ていく事態になっているとはもうよっぽど深刻な事態らしい。

「であれば自分たちでやるしかないのか。どうせ自分は基本的に留守を守るしか出来ないが他のに頼むしかないか。待っているだけというのはいつだって辛いものだ」


 などとジャスパー奈摘がいっている中で指揮所ではもう彼の出ていった後で撤収の準備をしようとしていた人物がいた。

「何やってんだよこれは」

 その行動を咎められたゲイラッザは手を止めていた。流石に勝手に作業していたのは問題であったろうって。

「別にどうせ皆で攻めに行くんだからいいじゃないですか。留守の間に入ってくる火事場泥棒がいるかも知れないじゃないですか」

「だから今回はいかないって。留守をしっかりと守ってどっしりと構えるつもりだって。偉い人がいなくなったら困るだろって。別に国が焼かれたわけでもあるまいし。どうして前線にいかなきゃいけないんだよ。わかったら自分の仕事に専念しろって」

 とまぁその言い分には納得した様子で言われたとおりに走り回っていった。その手にはしっかりと情報端末が握られている。もうあいつの仕事というのは現物を迅速にあちこち配布していくのが仕事だからな。

 そこにあったダンボール抱えて走っていったのを確かに確認して無事にたどり着くことを信じていく。

「だとしてもあれが戦場で役に立つのかなんていうのもあるが。んな不安なんて知ったことかというものだよな」

 そしてふと思い出したことがあった。その中でも大変なことであったが。

「この国って確か極秘部隊を抱えているっていうし。若いもんに任せているし面倒が過ぎるというものだろうって。自国の危機だって言っているのにさぼってないで早く出てきて欲しいものだけれど………………………………………………………………そうはいってもか」

「へッ?出撃したっていうのにちゃんと確認していないんですか」

 などと更に若い部下にそう言われてしまいすぐさま資料の確認をしていったデリアリガ・スイプトンである。

 ガサゴソと紙と電子の資料を漁っていって必死に確認をしていくが………………もう持っていた資料を一度手元から手放した。

「………………………………………………………………………………だめだわからんっていうのに。どうしたらいいんだよこれは」

 などと嘆いてしまっていたデリアリガ・スイプトンとそれを背を撫でて慰めていたの副官でもあるマイドリン・デイガである。

「どうだってもいいじゃないですか。どうせ全部出す前に決着を着くことが大体じゃあないですか。それであれば不満はないのではないですか」

「弱者に活躍の場がないのかそれとも………………………………………………国が焼かれたあの日はもうどうにもならないっていうことだろう。帯に短し襷に長しというもんかよ。役に立たねぇな」

 とも思ってしまうが実際のところでいえばそこまで大差ないのであろう。強いのは事実であろうがそれこそ出番が限られるというか………………………………普段は何をしているのだろうか。

 戦場であってもそれこそ勇者か英雄かともいえる存在が現れて出てきた問題を解消していってしまうからして大変だこれは。

 国で部隊を抱えているのであればそれらを使えという話であろうが実際のところであれば恐らく使っているのだろう。

 それでこの国というのは問題が多いように思えて人的損害が事実上無いに等しいとなっているのか。少なくとも国内における人外の現象であればよっぽど人智を超えたものでない限り………………………………………………………………だが。

(あの日はもう損害がしっかりと………………半分くらいか、出てしまっていた。あれはもう訳が分かんねぇが勝てる存在でなかったということか)

「あーあわっかんねぇよ!」

「叫んでないで責任を持って仕事してくださいって!」

 などといわれてしまえば観念して自身の仕事へといっていたデリアリガ・スイプトンであった。

 この空間では一番階級の高い彼ではあるが他に同じ階級の存在がここにいる。だが現在では幅を利かせているというだけである。

 というわけでそんな中で仕事をしている彼はもう大変な想いで逃げ出したいくらいだった。しないけど。



 




 とまあそういったことでマスドライバーによって宇宙へと飛び上がった戦艦の多くが臨戦態勢を取っていた。

 これには『GOD』も存在しているがそのほかにも極秘部隊が揃って出撃していたが。

「役目としてはあの巨大物体を破壊するというものだが。流石に無茶が過ぎるというもんか」

「どっちかというか簡単過ぎやしないか。これであればもう他の地点の方であればどうなっているのかわかりはしない。であれば」

「嫌がらせをされているってことだろうな。効率的にキャパシティを割り当てているっていうのは面倒ではあるが」

 彼らが視線を送っているのは当然ながら巨大な鏡を構築された物体であった。これがどうしてここに出現したのかなんてわかりはしないのだがそれはそれとして破壊が求められるのは変わりやしない。

 破壊が要求されているのは第一の問題のせいである。軌道がどこへと向かっているかといわれればそれが地上にとなっているのだ。

 質量を推測で計算したところでもかなりの被害が出てくるっていうものだ。であれば異形の存在であることがわかっているのならどれだけの被害が出るのかわかりやしない。

「それこそ今度こそ国が滅んでも驚きはしないっていう物かよ。残酷が過ぎるというものだろう」

「洒落にもならないことをいわないで欲しいな。実際に落ちてきたらどうするつもりだよ。まぁ元気にやるけどさぁ‼」

 そしてもう既に出撃していたエスクワイアが一気に乗機を加速させていった。

「これであれば文句もなく撃破できるだろうって。そう上手くはいかないっていうことか」

 目の前に現れたのは異形の怪物か。それを一瞬で撃破していってすぐに進んでいこうとするがそれも叶いやしないか。

 わしゃわしゃと気持ち悪いに湧いてきて周囲を取り囲んできていた。ガラスの反射が見えることからどうせあの物体から裂いて出現したものだろう。

「なんて面倒なことだ。明らかに強いだろう怪物にそして機械通信すら支障が出てきてぶっ壊れてるんじゃないのかこれは」

 どうにかこうにかして脱出をしようとするがそれが碌に意味を成していないことに気づくのにそう時間はかからなかった。

(いくらやっても湧いて沸いて出てきてそしてこんなすぐリポップするくせに雑魚どころか危険なくらいに強いのだが)

「これなら俺たちに召集がかかってくるのも頷ける。勘弁してほしいけれどなぁ‼」

 一気に回転を加えていって周囲の者共を駆逐していった。そして飛び出していって母艦に信号を送る。

 そして送られてくるのが巨大な大砲であった。それをしっかりと掴まえていく。

 それを構えて機体にへと連結させる。そして照準をあのさっきから視界を出ていかない鏡の物体へと向けていた。

 これで全力で火力を重視したものになっているために全力で焼却することが可能である。大抵のものではあるが。

「だとしても全く効かないってことじゃあないけれど。出来るだけ近づいて一気に押し切るっていうのがッ」

 そこで勢いを挫くように連絡が入ってきていた。この妨害ばかりの空間をどうやってと思えば後ろに手を当てている機体が存在していた。それも同じ母艦からやってきた機体であったが。

「どうしたんですか。これから一気に焼き払っていこうかと考えたんですけれど」

『それよりも優先すべきことがあるっていうものだけれど。面倒でいえばもっと別にあってだな………………………………………………………………忘れてないかあ』

 などともったいぶったもんだから気が短いエスクワイアが後ろに拳を軽く振っていた。ここが地上であればコンという軽快な音が響いていたことだろう。であるからして宇宙空間という気体も碌にない場所であるのが面白いとも思ってしまうが。

「なんだよそれは………………えっと特にないだろうって」

『大真面目に照準がこっち向いているんだけれど』

 などと聞こえてきたので示された方向を向いてみれば確かに遠くから照準をこちらへと向けている物体が確認できた。

 それはまさかの先ほど地上を焼いたとされている衛星兵器であった。どうしてあのようなものがこちらに向いているのかなどと理由を求めても仕方のないことであろうて。

 だから今求めるべきはどこへと照準を向けて何を狙っているかだ。相手の定める目標が分からずに戦争するっていうのは愚かか。

 考えがつくのはやっぱり。

『うちらのということだよな。ふざけているっていうものだよこれは。でもさぁどうせあそこにいる連中がどうにかしてくれるだろう』

「………………………………………………………………………………忘れていた。全くもって忘れていたよ。別に俺らだけで戦争やっているわけではないんだから」

 あぁそうだ。気にするつもりはない。全力でこいつらを焼いて破壊してしまえばいいんだ。

 エネルギーもかなり溜まってきた。これであればしっかりとどころかだな。

「だからこそ全力でぶっ放すッ‼」

 その宣言を誰にも聞こえないコックピットの中で決めていた。

『ちょっと、こっちに聴こえているの気づいている?』

 なんて声は聞こえないふりを飛び立っていくエスクワイアだった。彼は立ち塞がる者共を華麗に避けていき巨大な鏡の物へと近づいていって持っていた大砲をぶっ放した。

 だがそれでも全体から見てしまえば微々たるものにしかなっていないように思えるから。

「じゃあ今度は剣で一気に刻んでしまえばッ」

 巨大なエネルギー刃を生成する剣を取り出していってそれでそれで周囲に群がってきた怪物共や大きな鏡の集まりを直前の宣言通りに切り刻んでいった。

 これだけの効果を発揮したのに驚きつつもすぐさまこの場から離れていった。

 そして先ほどまでエスクワイアがいた場所に高火力の砲撃が放たれていった。

 間一髪で躱したものの肩の装甲の一枚を持っていかれることになった。

(ッ⁉ぼさっとしてんじゃねえ。油断していると一瞬で命が持っていかれるぞッ⁉)

 すぐさま強烈な斬撃が飛んでくる。咄嗟にシールドを生成してそれを防御する。

 こうして生成したシールドが一瞬で破砕されたことを観て流石に心臓の鼓動が速くなる。

「何だよこいつは」

 そこにあったのは碧い鎧を着こんだ何者かであった。

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