KAC20221 宮本武蔵に憧れたアホな少年の異世界転生

ちょせ

だから俺が武蔵になる

7歳の頃、ここより違う世界の日本の記憶を思い出した。

だからその時より僕は憧れていた宮本武蔵の二刀流を使える剣士を目指す事にした!


だってそうだろう?この街の外側には、モン〇ンで狩る様なモンスターがいるんだぜ?

大人は何かしらの武器を扱えるというイカレっぷり



歓喜したね



ここでは銃刀法違反なんてものはない

好きなだけ武器が振れるんだから。それに魔法もあるようだけど、そっちは使える人が少ないということで見たことはない


俺には関係ないけどな。だって俺、剣士めざしちゃうもんね!





10年経って、俺は17歳となった


はっきり言って超絶頑張って鍛えた

剣の師匠は親父

どうやら家は代々剣を使う家系だったようなのでラッキーだった。

他には槍とか盾、罠士とかの家系があるようだ


もし盾の家系なら剣を教えてくれる人を探すのが大変だったようだ

一子相伝ってやつか?カッコイイ


もし俺が盾の家系なら暴れてたな!剣の家系で良かったよ!


ただ二刀流ってのは無いみたいで教えて貰えなかった。だから独学でこそこそと修行した


じゃないと親父がブチ切れるからな


なんでも片腕で振ると力が乗らないだの、 両方を操るなんて無理だだのと


やる前から気持ちを折らないで欲しい。それにやれるかどうかは俺が決めるのだからな!


まぁそんなこんなで形にはなったと思う


想定外の事は多かったが、それを乗り越える熱意が俺にはあったのだ



そして、つ・い・に!


今日が成人の儀というやつだ。

街の同い年の子供15人程で一緒に外のモンスターを狩る


モンスターは食材だ。それに残った部位も素材として活用できる

俺たちの衣服というか、防具や武器なんかもそれから作られているのでお察しである



「おう、それじゃあいくぞお前ら!」



引率役の歴戦の戦士が引率してくれる

だから安心安全でモンスター狩りだああああああああ!





「くそ、お前ら逃げろおおおお!」


片腕を無くした戦士が叫ぶ


「ふふん、弱っちい奴らだ。さっさとこの狩場をよこせば良かったものをなぁ」


大きな斧をもつ男が余裕だと言わんばかりの態度でそう言った


どうやら近くの街の奴ららしい。

モンスターの数は決まっている

だから狩るときは慎重に、狩りすぎないようにしておかなければならない


「皆殺しになる前にお仲間がくればいいがなぁ!」


「くそがぁ!」


そしてその狩場をめぐり、争いが起きるということだった


俺は二人の間に割って入る


「はぁ、俺の最初の敵はお前、ってことだな」


「なんだ、自分から死にに来たのか?」


俺は剣を両手に持つ


大きさ1メートル半もある、両手剣。所謂バスターソードを!


「ぷくく、なんだお前?それ、笑わせようとしているのか?」


「いいや、本気だぞ。みんなそうやって笑うんだが、知らないのか?これは二刀流って言うんだ!俺は二刀流!二天一流の、ムサシだ!」


俺は自信満々で言い放つ

そしてそのまま駆けだした


ドスドスと音を立てて走る

まずは左の剣を前に突き出す!そうすると敵は反撃を兼ねて内側に入ってくるのを、右腕の剣で薙ぐのだ!


「ふんぬううううう!」


よし、内側に入った!次は薙ぐ!


だが


「おせえよガキが!」


ッギギィン!


「なっ!?」


男は斧で俺のバスターソードを二本とも斬るように折った


「馬鹿かお前、その剣速じゃどうにもならんだろう…まぁ馬鹿は死ね」


「くそう、お前…最強の使い手だな!?」


「は?何言ってるんだ?俺より強いやつはまだ他に…」


「俺の真の力、二天一流の本当の恐ろしさを見せてやろう!」


「おいまて馬鹿、お前剣もう折れてるじゃねえか、ぽっきりと」


確かに、俺も剣が重すぎてスピードが出ないのは気づいていた

もしかしたら、これを逆手にとられて突いてくる敵がいるかもしれないと


だから、奥の手を用意しておいたのだ!


俺は両手に持った剣を投げ捨て、バックステップをしつつ腰に差している追加武器を取り出す!



「俺の二刀流は最強だ、奥の手を出させたお前を誉めてやろう!」


両手に持つはリボルバーと呼ばれる銃。

本来は反動がかなりあるのだが、あの重いバスターソードで鍛えた俺だからこそその反動を抑え込み連射ができるのだ!


「あ?なんだそりゃ?」


銃はレアだ。なにせ遺跡から発掘するしか方法がないそして弾薬を作り出すことができない以上それはただのゴミとして捨てられているのを俺が見つけて歓喜した


なぜなら俺は使い方を知っている!そして銃弾などなくてもこの世界には魔力があるのだ!だから!


「フルバーストオオオオオオ!」


ドンドンドンドンドンドンドンッ


「まだまだぁ!」


ドドドドドドドッ!


ドォーン!


「くそ・・が・・きめ・・・」


体中を穴だらけにした男が倒れる


俺は銃をくるくるとまわして腰のホルスターに収めると


「名付けて、二天一流、二丁拳銃バージョン」


「強敵…だったな」


そう呟いて空を見上げた


「何処がだよ!なんだお前、魔法が使えたのか!?やるじゃねえかムサシ!」


そう、俺の名はムサシ。二天一流のムサシだ。


「え?誰?ムサシ?何言ってんだ戦士さん。そいつの名前は確かチンカスだぞ?」


「だまれお前」


ドンッ!


「ぎゃああああ!」


「安心しろ、みねうちだ!」


魔法銃でみねうちってできるのか知らないがな


ひとまず太ももに穴をあけた仲間を俺が背負うことになった。解せん!


街に帰った俺はヒーローになった。


仲間を護った英雄として。


今回は俺の剣技が未熟だと思い知る事になった。まさか斧に折られるなんて


新しくもらったバスターソードをぶんぶんと振りながら次はうまくやるぞと心に決めるのだった


あ、次は折られたら魔力でビームサーベルでも作ってみようかな?


振る度にぶおんぶおんってなるやつ。


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KAC20221 宮本武蔵に憧れたアホな少年の異世界転生 ちょせ @chose

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