第22話 疑惑
「皆、大丈夫かい?」
全員、
「く、黒崎刑事……どうしてここへ?」
「あー……学園祭の委員会を開くと聞いていたからね。たまたま学校の前を通ったら、この教室だけ灯りが付いていたので、もしかして君達かな?と思ってね……そしたら、こんな場面に遭遇したのさ」
淡々と答える黒崎刑事に、ボク達は少し複雑な気持ちになった。
「あ、あの……普通は、い、
すると黒崎刑事は、鋭い眼光を継治に向けた。
「人質はぐったりして、犯人は武器を所持し興奮状態!こういう差し迫った状況では威嚇射撃は行わない。威嚇して状況が悪化したらどうする?
「すすす、すみません!」
継治は、黒崎刑事の圧力に声を震わせ謝罪した。
「あ……ごめんね、伊集院君。人の命に関わる事だからついキツい言葉を……」
黒崎刑事は、打って変わって申し訳なさげな苦笑いを見せた。
皆、初めてのことに動揺していた。目の前で人が銃殺されるなど、誰が想像出来ようか……。
黒崎刑事はペストマスクを拾い上げた。
「こいつが犯人ってことか……ん?この顔見たことがあるぞ!何度か補導されて少年課に連れてこられてたな」
「あの、黒崎刑事……それが、その人Dr.ペストじゃないんです。さっき
「犯人じゃない?……ペストマスクを被って、人を襲って?普通、Dr.ペストと考えるのが妥当じゃないかな?それとも皆、ソイツの言うことを
黒崎刑事は、
彩希姉ぇは言葉に詰まり、皆も
「それよりキミ、首を怪我してるじゃないか!すぐに病院へ……それと、キミ達も今日は帰りたまえ。後は僕に任せて」
教師の
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