第14話 蒼い空



まだまだ寒い朝


太陽が真上で輝き出す頃までに

山の広場まで行ってみようか


暖かな日差しに包まれた

広場の隅に広がる林で声がする


ぱたぱたと音のする方角から

コバルトブルーのお腹を見せて

イソヒヨドリがやってくる


ふと

自分は何をやっているのだろうかと

空を眺める


透き通るような蒼い空の下で


無くすべきものを無くし

新しい何かを掴もうと


身軽になった心が

コバルトブルーの鳥のように

蒼い空を飛ぼうとしている

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