第12話 桜さえ



葉を茂らす前に咲く桜


見事に散り

緑の葉を茂らせる


ならば私も

桜のように散り

葉を茂らせ

また花を咲かせようか


未来を知らず

ただ花を咲かせる


然しまた花を咲かせる老木は

また花を咲かせることを知っているからこそ

見事に花を散らせるのであろう


どんな未来が来ようとも

春に咲く花のように生きてみれたなら


桜さえ

それを知っているからこそ


私も何度も咲いてみようか

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る