第5話

 お風呂の時間。


 私とひなのちゃんは一緒にお風呂場に行く。


 私は黒色のパンツを脱いでいると「パンツ貸して」と言われたので貸すとひなのちゃんは匂いを嗅ぎ始めた。


「えっ?! 何してんの!? 」


「なにってお姉ちゃんの匂いを嗅いでるんだよ♪ 」


 ひなのちゃんは恍惚の表情を浮かべながら答える。


「はぁはぁ、お姉ちゃん、私のパンツの匂い嗅ぐ? 」


「遠慮しておくよ」


 ひなのちゃんは悲しそうな表情をする。


 ああもう!


「私も嗅いでみたいな~」


 そう言うとひなのちゃんは嬉しそうにしながら私に縞色のパンツを渡してくる。


 私は匂いを嗅ぐと頭がくらくらした。



 そして私たちはお風呂に入る。


 私が体を洗っていると「私背中洗ってあげる! 」とひなのちゃんが言う。


 断るとまたあの表情で私を見てくると思ったので「じゃあお願いしようかな」と頼む。


「じゃあ、今から洗うよ♪ 」


 すると手ではない別の柔らかいものが……。


 これはもしかして……。


「ねえお姉ちゃん。私の胸の感触はどう? 気持ちいい? 」


 やっぱりそうかぁ。


 しばらくすると「じゃあ次は前だね! 」と言って私の目の前に来る。


「背中だけって言ってなかったっけ? 」


「細かいことはいいじゃん! 」


「さすがにそれはいいよ。遠慮しておく」


 私はボディソープを使おうとするとひなのちゃんに没収される。


「いやだ! 洗うの~! 」


 ひなのちゃんが駄々をこねる。


「えっとね? 姉妹だとしてもさすがに前は洗わないかと……。とゆうか私自身が恥ずかしいから。ね? 」


「ふ~ん、お姉ちゃんはそうゆうこと言うんだ。私にあんなことしたくせに」


 私は何も言い返せなくなる。


「というわけで、いいよね? お姉ちゃん」


「はい……」


 私はあの時の私をぶん殴りたいと思った。



 今、湯船に2人仲良くつかっている。


「お姉ちゃんの胸、柔らかくて気持ちよかった♪ 」


「そ、そう」


「あの時のお姉ちゃん可愛すぎていじめたくなっちゃった♪ 」


「その話はやめて! 恥ずかしいから! 」


「え~、いいじゃん! 」


 そんな会話をしているとひなのちゃんが「じゃあそろそろお風呂から出よ? 」と言うので出る。


 そしてパジャマに着替える。


「ひなのちゃんのパジャマにネコミミフードがついてる! 可愛い! 」


「お姉ちゃんありがと! 」


 私の部屋に入ると「私、お姉ちゃんと寝たいにゃ」とネコミミフードを被って猫語で言う。


「うん。いいよ。ところでなんで猫語? 」


「お姉ちゃんが可愛いって言ってくれたから、猫語で猫らしさを出したら喜ぶと思ったからにゃ。だめかにゃ? 」


「可愛すぎるので続けてくれると嬉しいです」


「わかったにゃ! じゃあ、枕持ってくるにゃ! 」


 ひなのちゃんが出ていく。


 戻ってくると私の膝の上にひなのちゃんが座る。


 この体制で眠くなるまで私たちはイチャついた。


 そして寝る時は枕を交換して寝た。

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