第3話 ミラクルガールズ‼︎

「社長になってもらう過程で必要なんだけど、一応確認するね。ミラ女のメンバー私以外知ってる?」

「いえ、全く。」

「そっかぁ。じゃあ、、、」


 すると彼女はスマホを取り出し何かを入力した。そして僕に画面を見せてきた。開かれていたのはただの動画のようだ。


「これをみて。この動画はメンバー全員の登場シーンを撮ったものなの。なんとなく誰がどんな特徴かぐらいはわかると思うわ。」


 すると三角マークの再生ボタンを押して動画がスタートした。仮撮影のものなのか、バックが鏡の壁でthe 練習スタジオ感が溢れ出ていた。するとしばらくして音楽が流れ始め4人が出てくる。


「『今日は〜。せーのっ、私たちミラクルガールズでーす!メンバー自己紹介したいと思いますう。』


『まず私、リーダー亞宮あぐやこと、

あぐぅです。皆に笑顔を届けます!かーお願いね。』


『次はうちやでー。お元気担当関西出身の伽樹かじゅことかじゅりんや。楽しんでいこや。ほいじゃ、さーやで』


『つ、つ次は私でしゅ⁉︎スミマセン、、、改めて沙々羅ささらことさーさです。あまり喋るの得意じゃないです、、、なーちゃん変わってよ〜〈泣〉』


『ごめんねー。ちょっと面白くて。どうも奈絽なろことなーちゃんです。お姉ちゃん的立場で頑張ります(^^)』


『はい、カット〜』」


 ここで動画が終了した。なかなかに売れそうなキャラを持った人が集まったものだ。それと全員応援したくなるような魅力を持っている。だから売れたのかとも思う。しかし、修正箇所など多発しているのが欠点だとも思った。


「なんとなくメンバーについて分かった?今皆忙しくて直接は会えないかもしれないけど今度連絡はしとくね。じゃあ今日はこれにて解散」


「おけ。経営についてはメンバーの意見も知りたいから本格始動は面会してからでもいい?」


「全然大丈夫。やる気満々だねー。明日からも学校で宜しくね」


 そう言って仕事があるからとそそくさ帰ってしまった。余韻が消えないんちょっと彼女と一緒にいられただけで何を考えているんだ。

 でも、本当に愛香はアイドル亞宮になってしまったんだと少し切ない気持ちにも包まれた。


、、、あー緊張した。私も久しぶりに会って意外とかっこよくなってたからびっくりしちゃった。でもこの気持ちは隠さなきゃ。社長にもなってもらうんだし。だって


アイドルは恋愛スキャンダル多いんだから!




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