第63話 圧倒のサポート
【第一封印 第一区画】
封印内に入ると、早速、下級悪魔(レッサーデーモン)に見つかった。
(相手は二体か、しめた!)
すかさず〔超鑑定〕を発動すると……
◆◆◆
下級悪魔(レッサーデーモン)
Lv 79
◆◆◆
◆◆◆
下級悪魔(レッサーデーモン)
Lv 80
◆◆◆
流石のLvだな……
「ノルドさん、Lv79とLv80です!」
「くそ、高いな。俺達全員でかかるぞ!」
「「「「「了解!」」」」」
ノルドさんの後に『金獅子』と『紅蜥蜴』が続く。すると、ノルドさん達に気づいた下級悪魔(レッサーデーモン)が飛びかか──
ズンッ!
──る前に奴らの頭上から虹色の防壁が落ち、首を地面に縫い付けた。
「えっ?」
ノルドさん達が戸惑っているうちに四肢にも虹色の防壁が落ち、下級悪魔(レッサーデーモン)の動きを完全に封じていく。
「な……」
「こんなことって……」
完璧に拘束され、身じろぎさえ出来ない下級悪魔(レッサーデーモン)を見て、ノルドさん達は絶句した。
(まあ、無理はないか……)
何しろ俺達も驚いてるのだ。ジーナさんの力を借りて練習した時よりも防壁の使い方がはるかに上手くなっているんだからな。
「止めをお願いします」
「あ、ああ。分かった」
リィナに言われて我に返ったノルドさん達が下級悪魔(レッサーデーモン)達に止めを刺した。
◆◆◆
リィナのLvが上がりました
◆◆◆
◆◆◆
リィナのLvが上がりました
◆◆◆
◆◆◆
リィナのLvが上がりました
◆◆◆
・
・
・
ふう、やっと終わった。俺がレイアのステータスを見られることを知ったリィナが“じゃあ、私のも”などと言い出したせいで、Lvのポップアップが大量に現れてしまったな。
(Lvはいくつくらいになったのかな)
一応確認しておくか
◆◆◆
リィナ<聖女>
Lv23
Hp 1948/1948
Mp 4989/4989
Str 440
Dex 511
Int 700
Mnd 700
Vit 608
Agi 537
luk 676
スキル
〔ピュアヒール〕
〔ピュアウィッシュ〕
〔ピュアフレッシュ〕
〔ピュアリカバリー〕
〔聖光〕
〔七光壁〕new!
〔白陽の加護〕new!
〔回復魔法強化:特大〕
〔防壁魔法強化:特大〕
〔浄化魔法強化特大〕
〔MP時間回復:特大〕
◆◆◆
流石最上級クラス。Lvに見合わないステータスになってるな……
(あ、レイアのステータスを確認し忘れていた!)
実はクエストに行く前には必ずステータスを確認するようにレイアから言われているのだが、気が引けてついつい後回しにしてしまうのだ。
◆◆◆
剣聖の初期ステータス!
◆◆◆
ちなみにクラスは託宣の聖印を使って新たに得た「剣聖」に変えてある。戦力は少しでも上げておかないとな
「まさかこんなに簡単に下級悪魔(レッサーデーモン)が倒せるなんて……」
「リィナちゃんの援護、ヤバいな……」
「なんか俺達がレベリングさせて貰ってるような気がしてくる……」
下級悪魔(レッサーデーモン)のドロップを回収しながらノルドさんや『金獅子』、『紅蜥蜴』の面々が口々にそう呟く。
「先は長いですし、行きましょう」
そんな彼らに反して、リィナはケロっとしといる。今の異常な戦闘に疑問を抱いていないのはリィナだけだな……
「お、おう」「そうだな」
ノルドさん達はそう促され、歩き出した。
“リィナは流石ですね……今までに色んな『聖女』を見てきましたが、こんなにビックリしたのは初めてです”
(そうなんだ)
“あの虹色の防壁は『聖女』のスキルのうちの一つです。恐らくこの封印の礎になられている方がリーマス内に限り貸与されているんだと思いますが、あんな使い方が出来る人を見たことがありません”
そっか。じゃあ、レベルが上がればリーマスの外でも同じようなことが出来ちゃうのか
“もっと凄いことが出来てしまうかもしれません……流石マスターの妹さんです”
う〜む。これはうかうかしていられないか
“そんな! マスターは既に私が知る中で最高のパラディンです。うかうかしていられないのはむしろ私です”
そうかな……まあ、悪い気はしないけど
(ありがとう。でも、焦らずにな)
“はい!”
はにかむように微笑むミアの笑顔に見惚れていると……
「お兄ちゃん、また!」
また下級悪魔(レッサーデーモン)が近づいてくる気配がするぞ。
(今度はさっきよりも多いな。七〜八匹はいる)
そう言えば、下級悪魔(レッサーデーモン)に慣れるまではこの数になるともたついていたな。
「リィナくん、数は?」
「七〜八匹だと思います」
鋭いな……封印内だとリィナは色々分かると聞いていたけど。
「なら私とフェ……アリステッド男爵で何とかなるわね」
レイアが俺の名を口にしそうになって慌てて言い直すが……オイオイ、頼むぞ
「アリステッド男爵とエーデルローズの出番はまだです。ノルドさん達は続けていけますか?」
「お、おう。まあ、さっきは何もしてないみたいなもんだし」
そう言いつつもノルドさんの声は若干引きつっている。下級悪魔(レッサーデーモン)はA級冒険者がパーティを組んでやっと一匹倒せるかどうかという相手。荷が重すぎると感じたのだろう。
(そうか! レベルアップで覚えたあのスキルを使うのか!)
さっき覚えたスキルの効果をもう把握してるのか……本当に凄いな。
「じゃあ、行きますよ……〔白陽の加護〕!」
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