第6話 いよいよボス戦!
【黄昏の迷宮58F】
◆◆◆
フェイ<パラディンロード>
Lv 48
Hp 11062(+230)
Mp 6975(+145(補正1.3))
Str 2648(+55)
Dex 2883(+60)
Int 2502(+52)
Mnd 2884 (+60)
Vit 2503(+52)
Agi 2548(+53)
luk 2789(+58)
スキル
〔グランドクロス〕
〔デュアシールドアタック〕
〔デュアカバーガード〕new!
〔励声叱咤〕
〔デュアシールドカウンター〕
〔ホーリーライト〕
〔ターンアンデッドクロス〕
〔ピュアヒール〕
〔ピュアフレッシュ〕
〔アンデッド超特効〕
〔聖属性攻撃超強化〕
〔近接攻撃超強化〕
〔盾防御超強化〕
〔回復魔法強化:特大〕
スロット
〔アイテムボックス〕
〔超鑑定〕
〔アクロバット〕
◆◆◆
ちょっとレベルを上げたら化け物みたいなステータスになってしまった。
(けど、俺は一人でダンジョンボスに挑まなきゃいけない。勝てるかどうかはやってみるしかないな)
そろそろ食料も底を尽くし、もうレベル上げをしている時間がないのだ。
(よし、行くか!)
俺は今までの足を踏み入れたことがない中央部分に向かった。
「っ!」
中央部分は特にボスに近い場所なので独特のプレッシャーがあるものなのだが、これは……
(この威圧感、半端じゃない)
俺は気を引き締めて探索に入った。
※
探索を終え、俺はボスの間の前に立っていた。ちなみに宝箱から得られたアイテムはこんな感じだ。
◆◆◆
混沌のピアス
闇属性の攻撃力+370
禍根の篭手
防御力+200
装備時Strが100上がるが、lukが100下が
る。
◆◆◆
早速装備したかったのだが、混沌のピアスは聖属性の攻撃しか出来ない俺には今ひとつ意味がないし、禍根の篭手はlukが100下がるデメリットが痛すぎるので装備は見送った。
(行くか)
一か八かの大勝負。だが、俺は不思議とワクワクしていた。今までボス戦では良くて回復役しか出来なかったからだ。
ギギギ……
ボスの間の巨大な扉が開いていく。現れたボスの間に踏み込んだ俺は玉座に座るダンジョンボスに〔超鑑定〕を使った。
◆◆◆
デュハラン
Lv 75
◆◆◆
なっ、レ……Lv75!
頭のない板金鎧(プレートメイル)に剣と頭を持っているという何ともシュールな魔物だ。
(まずは遠距離攻撃で削って……)
俺は〔ホーリーライト〕を発動しようと身構えたのだが……
ザクッ!!!
俺の目の前にヤツが手にした剣が突き刺さった。
(なんて威力と精度だ……)
こりゃ遠距離戦は無理だな。俺は盾を構え、デュハラン目がけて突進した!
ザクッ! ザクッ! ザクザクザクッ!
まあまあな距離があったため、五〜六本の投擲を受けたが、何とかかわして……
「はっ!」
投擲直後の隙を狙って剣を振るう。だが……
「なっ……」
なんと左手に持った頭が俺の剣を噛んで受け止めたのだ!
「っ!」
素早く剣を引き抜くが、既にデュハランの斬撃が迫っている。俺は盾を構えて……
ガキンッ!
い、いたたた。なんてパワーだ……盾越しでこれか。だけど、今度はこっちの番だ!
「〔グランドクロス〕ッ!」
「!」
〔グランドクロス〕は瞬時に十字を描く二連撃とトドメに聖属性ダメージが入るスキル。今の俺にとっては必殺技とも呼べるスキルなのだ!
(まずは横斬り!)
デュハランが左手に持つ顔を狙った横切りは奴が崩れるように身をかがめたせいで腕と胴を斬るだけにとどまった。が、まだ縦斬りが残ってる!
ザクッ! ピィィィン!
縦斬りもヒットし、デュハランの身体に描かれた聖なる十字が聖属性ダメージを与えたのだが……
(くそっ、二撃目は肩口で受けたなっ)
二撃目は鎧の肩の部分で勢いを殺され、鎧に浅い傷を作るに留まってしまった。これでは最後の聖属性ダメージも大部分が鎧で防がれてしまっただろう。
ザッ!
デュハランが後ろに飛ぶ。どうやら不完全だったとはいえ、〔グランドクロス〕は奴にそこそこの痛手を与えたようだ。
(とは言え、〔グランドクロス〕はクールタイムがあるから連発出来ない。このやり方でHpを削るのはツライな……)
デュハランを倒すためには隙を作って完璧に〔グランドクロス〕を叩き込む必要があるな。そのためには……
◆◆◆
〔怨嗟の叫声〕
◆◆◆
「オォォォ!!!」
叫び声!?
◆◆◆
ステータス異常【恐慌】をレジストしました。
Strが低下しました
◆◆◆
な、何っ……これはデュハランからのスキル攻撃か。ヤツの頭上にスキル名が出ているが、それはどうでもいい。問題なのは持久戦ではこちらが不利と言うことだ。
(レジスト出来なければ一気にピンチ。レジスト出来てもStrが下げられてしまう)
勿論、俺はそんなことを考え込んでいただけではない。攻撃の準備は今終わった!
「〔ホーリーライト〕!」
「アァァァッ!」
よしっ、効いた! デュハランは苦しそうに身をよじる。
(チャンス!)
俺は一気に距離を詰めた。が、デュハランも何とか姿勢を立て直し、俺にカウンターを合わせようと身構える。
(甘い攻撃ならかわすか、いなすかされてカウンターを食らうな)
流石ダンジョンボス。これくらいでは致命的な隙は作れない。
(だけど、俺の狙いは……)
俺は盾を体の前に出した!
「〔デュアシールドカウンター〕!」
バキンッ!
乾いた音を立ててデュハランの剣が折れる。新たに得たスキル、〔デュアシールドカウンター〕は盾で相手の武器を破壊するスキルなのだ。そして、もう一つの効果が……
(〔グランドクロス〕のクールタイムが終わった!)
〔デュアシールドカウンター〕のもう一つの効果。それは相手にヒットするとクールタイム中のスキルを再び発動できるようにする効果なのだ!
「〔グランドクロス〕!」
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