第9話ありえない

どうしよう。中川恵とエッチしちゃった!

僕は頭を抱えていた。

「タカちゃん、どうしたの?二日酔い?」

「僕、悪い事しちゃった!ちょっと下着を履くわ」

「昨日は楽しかったね?タカちゃん激しいし、笑っちゃった」

中川も下着を履いた。

「あ、あのー、メグちゃん僕、昨夜の事覚えてないの」

「……思い出さない方がいいかも。ウププ」

中川はタバコに火をつけた。

僕もタバコを吸っている。

「こ、この事、誰にも言わないで!メグちゃん!」

「わたし、チクるよ!男なんだから、覚悟しなさい」

「はぁー」


「昨日さ~、タカちゃんがいきなり服脱いで、クレヨンしんちゃんの曲流しながら踊っている姿を見たら爆笑しちゃった」

「……なんだと?」

「パニック、パニック、パニックみんなが慌ててる~って全裸で踊ったんだよ!」

「な、なんと、ハレンチな!」

「それで、あたしも全裸で踊っちゃった!」

僕はまだ、安心していない。

「そ、その後、僕は何したの?」

「炭酸水が無くなったから、大五郎をビールで割って飲んで、半分も飲まないうちに寝ちゃったよ。あたしも、そのまま寝ちゃった」


良かった~、間違いだけは起こさなかったことだけでも十分だ。メグちゃんのおっぱい凄かったな!

「タカちゃん」

「はい」

「あれはしたよね!」

「な、何を!」

「おっぱい触ったでしょ」

「……当たっだけ。こう見えても、歳上が好きなんだ。上沼恵美子と、木の実ナナとか」

「アハハ、ま、信じてあげよう。君は奥手だね?」

「は?」

「全裸の女の子見ても、興奮しないなんて」

僕はムッとした。童貞ではない。


「今、お昼か~。タカちゃんお腹空いた。この辺りラーメン屋ある?」

「あ、あるよ!ラーメン宝島」

「そこ行こうよ」

「わ、分かった」

2人は服を着て、ラーメン屋に向かった。

長年付き合ってるカップルのような錯覚を僕は起こしていた。

今のところ、天使のような彼女だが、いつ奈落の底に落とされるか分からないので注意していたのだが、全裸で寝た自分を後悔した。


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