第8話姦淫に及ぶは不忠に非ずや
モニターで僕はメグちゃんを確認すると、エントランスを解錠した。
そして、玄関前で待っていた。
ドアを開くとメグちゃんが自分の家であるかの様に部屋に入って行った。
「メグちゃん、今夜はどうしたの?」
メグちゃんはタバコを吸いながら、返事した。
「タカちゃん、今日は飲むのだ!」
「は~?」
「タカちゃんは飲みサーで鍛えられたんじゃないの?」
「そ、そうだけど、何買って来たの?」
メグちゃんは袋から、大きなボトルを取り出した!
「メグちゃん、それなに?」
「大五郎」
「割るものは?」
「ナシッ!」
「せめて氷は?」
「ナシッ!」
「メグちゃん、僕ら立派な社会人だよ!大学生の先輩のアパートで飲むんじゃないんだからさ~」
僕は冷蔵庫から魚肉ソーセージの束を取り出し、ソファーに座った。
しょうがない。中川に付き合ってやろう。
グラスを2つ用意した。
そして、大五郎で乾杯した。こりゃきっついぞ!
冷蔵庫をあさると、炭酸水が2リットルあった。
「メグちゃん、炭酸水で割ろう。死んでまうわ!」
「ふんっ!腰抜けが!」
「でも、きっついよ」
「今夜はタカちゃんが酔っ払ってもらわないと困るの」
「なんで?」
「タカちゃん、わたしの初めての人になってもらいたいの」
ブハッ!
僕は口の中の大五郎を吹き出してしまった。安請け合いはしない。
こりゃ、罠だ!中川の罠だ!さては、美人局か?
「メグちゃん、それは出来ない。付き合っているわけでも無くて、君の事はいい子だと思うけど、それは勘弁してくれ」
「じゃ、今日は金曜日だから二日酔い覚悟で飲みに付き合ってよ」
「う、うん」
2人は途中、出前の寿司を注文した。
朝方まで飲んだ。
昼過ぎに僕は目が覚めた。メグちゃんはまだすやすや眠ってる。
!!
ぼ、僕は全裸だ!まさかと思いメグちゃんの毛布をめくると全裸で寝てる。
どうしよう!
ヤっちゃった!
すると、隣のメグちゃんも起きた。
「タカちゃん、おはよう!昨日はわがまま聞いてくれてありがとうね」
「……」
どうしよう、どうしよう!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます