第4話
「『え!?高瀬が手伝ってくれた!?』」
『うん、なんでかは分からないんだけどね。』
高瀬くんが補聴器を一緒に探してくれたことを伝えるとやはりびっくりしていた。
「『それでありがとうが言えなかったから何かお礼がしたいと?優しいねぇ千春は。』」
『うん、普通にコンビニでお菓子買うのもいいかなと思ったんだけどお菓子好きかどうかわからなくて。』
「なるほどねぇ、あ、『じゃあ今聞いてみようか?』」
なんで璃緒が高瀬くんの連絡先を知っているのか分からなくてぽかんとした顔をしていると璃緒が答えた。
「『実は私あいつと家隣同士だったんだよね。幼なじみってやつ?』」
『そうだったの?』
「『そうそう、って言っても一緒なのは中学と高校だけで保育園と小学校は違うんだよね。』」
「へぇー、『じゃあ今聞いてもらえばいいじゃん?それで後から璃緒に教えてもらいなよ。』」
『いやいや、さすがに急すぎるよ?それに高瀬くんいらないとか言いそうだし…。』
「『たしかにあいつ中学の時も無欲なところはあったからなー、修学旅行とかでみんな貰ってる試食とか1人だけ貰わなかったりしてたし。』」
「『でもコンビニ寄って見るのはいいんじゃない?私達も付き合うからさ。』」
「『うんうん、千春がそうしたいなら手伝うよ!』」
と言われみんなでそのままコンビニへ向かうことになった。
目的地に着いてお菓子コーナーを物色する。
何がいいかなと色々悩んでいると璃緒が近づいてきて
「『今思い出したんだけど、あいつ小さい頃このグミ好きだったよ。ずっと食べてた。』」
と言いながらグミの袋を渡してきた。
『璃緒ぉ、ナイスすぎる!!大好き!』
と手を動かしながら璃緒にハグをしてレジに並び無事に買えた。
「『良かったね千春!いいの買えて!』」
『明日香も付き合ってくれてありがとう、頑張るよ!!』
コンビニから帰る時に明日渡せるようにと応援をもらいながら、自分でも渡せたらいいなと思いながら私の家の前で2人と別れた。
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