第2話
明日香に手を引かれ3人でクラス替えの紙を見に行く。
「うちらのクラスは〜、あ、『2組だ。3人とも一緒だよ〜!』」
『良かった、また1年間よろしくね。』
「『早く教室行こう、座りたい。』」
『そうだね、そろそろ行こうか。』
璃緒の声掛けによって教室を目指そうとしたとき、私が後ろにいた人とぶつかったしまった。
とっさにメモ帳とペンを取り出しごめんなさいと書いて後ろの人に見せた。
その後ろの人というのが同じ学年のヤンキーとして有名だった高瀬龍くんだった。
彼は私のメモを見ると何も言わずに立ち去ってしまった。
「『千春、大丈夫?』」
「『てかあいつ今日来てたんだね、来ないと思ってたけど。』」
『うん、大丈夫、ありがとう。』
高瀬くんは特に問題ごとは起こさないが無断欠席、遅刻が多くピアスバチバチという不良なのかそうじゃないのか正直よくわからない人だった。
髪の毛も染めてないし。
そのあとは特に何もなく授業を受け放課後になった。
今日は廊下清掃の担当だったため掃除をしていると、廊下を走っていた男子とまたぶつかってしまい補聴器が喚起をするために開けていた窓から落ちてしまった。
しょうがないので訳を話して掃除を抜け出し、落ちたところへと向かう。
落ちた場所はちょうど体育館裏で雑草が生い茂っていた。一人で探すには骨が折れそうだが仕方がない。そう思いながら補聴器を捜索しているところで急に肩をたたかれた。
「こんなところで何してんだ。」
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