新しい家族『リアムロボ』

ー帰宅(15:00)ー

「ただいま!」

「パパ、お帰り!」

「マテオ、早かったんだな。」

「私たちも、今さっき帰ってきたのよ。さぁ、マテオ誕生日会始めましょ!」

「そうだな!」

「やったー!!」


ーマテオ5歳の誕生日会ー

アメリアは、部屋のカーテンを閉めて、部屋の明かりを消して、ろうそくに火を着けたケーキを持ってきた。

「🎵~happyハッピー birthdayバースデー toトゥ youユー happy birthday to you happy birthday Dearディアマテオ~happy birthday to you~。」

2人は、バースデーソングを歌った。マテオは、ろうそくを消した。

「マテオおめでとう🥳🥳」

「おめでとう🥳🥳」

トムは、クラッカーを発砲した。その後は、家族3人でワイワイ話しながら、ご馳走やケーキをお腹いっぱい食べた・・・。


ー誕生日プレゼントー

「マテオ、目を瞑ってちょうだい。」

アメリアは、マテオに指示した。その間に、トムはプレゼントを取りに行った。マテオは、わくわくしながら待っていた・・・。

「なにかな?」

数分後、トムがプレゼントを持ってきた。

「マテオ、目開けていいよ。」

マテオは、ゆっくりと目を開けた。目の前には、縦に大きなプレゼントBOXボックスがあった。

「わー、すごい!!」

マテオは驚いた。そこには、大きな段ボールが置かれていた。

「マテオ、改めて誕生日おめでとう!これは、父さんと母さんからだ。」

マテオは、喜んでお父さんと一緒にカッターでプレゼントを開封した。


ー『リアムロボ』ー

「ん?また段ボールが出てきたよ。」

縦に大きい段ボールの中には、『リアムロボ』と書かれていた段ボールが入っていた。マテオは段ボールを開封した。

「スゲー、かっけぇー!!」

その中には、全長125cmある人形ロボット『リアムロボ』が入っていた。トムは、リアムロボを固定している硬い紐をカッターで切って、箱から出した。

「まずは、充電しないと。」

トムは、リアムロボを充電台に乗せて充電した。トムは、取り扱い説明書を読んだ。

「どうやら、手動で充電台に乗せて充電するのは、はじめだけみたい。」

「どういうことなの?」

「次から、バッテリーが少なくなったり、スリープモードの時間(22:00)になると、リアムロボが自分で充電台に乗って充電をするらしい。充電中は、電源は消えて充電が完了したり、モーニングモード(6:00)の時間になると起動するみたい。」

「へー、便利ねぇ。」


充電台にはセンサーが付いていて、リアムロボはそのセンサーを感知して、充電台の場所を把握しているのだ。


ー『リアムロボ』起動ー

リアムロボの充電が完了した。

すると、リアムロボは顔を上げて、目を光らせ起動した。だが、なんだか、様子が変だ・・・。


「あたし、お世話ロボットのリアムロボ、リーちゃんって呼んでね❤️」

リアムロボは、エロく投げキッスをしてきた。

「マテオ、見ちゃダメ!!」

アメリアは、慌ててマテオの目を手で覆って隠した。トムは、慌てて取り扱い説明書をめくって強制停止ボタンを探した。

「あなた、早く止めて!」

「待ってよ・・・、あったぞ!」

トムは、胸にある強制停止ボタンを押した。リアムロボは停止した。

「ふぅ、なんていう機能をつけているんだ、ジェームズ博士は。」

トムは苦笑いした。


ー『リアムロボ』起動take2ー

トムは、取り扱い説明書を読んだ。

「これを直すには・・・。」

トムは、ページをめくって探していった。

「あったぞ、どうやら、後ろの首部分にあるみたい。」

トムは、後ろの首部分のところのふたを開けた。

「どうやら、3つのモードがあるみたいだな。平常モード、怒りモード、エ・・・。」

「さっきのは、何モードなの?」

「マテオは、まだ知らなくていいのよでも怒りモードってなんか怖いわ〜、危険じゃないかしら〜。」

「怒りモードは、リアムロボの機嫌を損ねた時にだけなるから、普通に接していれば大丈夫だよ!」

「なら、安心だわ。」

「じゃ、平常モードでいいのかな?」

トムは、リアムロボを平常モードにした。

「強制停止ボタンを押した場合は、もう一回押すみたい。」

トムは、強制停止ボタンをもう一度押した。リアムロボは、顔を上げて目を光らせ再び起動した。

「はじめまして、お世話ロボットのリアムロボです。リアムかリアムロボと呼んでくださいね。はじめに、あなたの名前を教えてください。」

(あ、ちゃんと起動した。)

アメリアとトムは、ほっとした。


「マテオ、話しかけてみたら?」

マテオは、リアムロボに話しかけてみた。

「リアム、僕の名前はマテオだよ、よろしくね。」

「マテオ君か~、いい名前だね。これから仲良くしていこうね。」

「もちろんだよ!リアム。」

「俺は、マテオの父親トム・スミスだ。よろしくな😁」

「私は、マテオの母親アメリア・スミスよ。リアム、よろしくね😉」

「トムさん、アメリアさん、よろしくお願いします😊」

リアムロボットは、人によって敬語やタメ語の使い分けをしているのだ。


リアムロボは、マテオに質問をした。

「マテオ君、君の誕生日はいつかな?」

「12月24日だよ!」

「じゃ、今日が誕生日なんだね。」

「うん、そうだよ!」

リアムロボは、バースデーソングを歌った。

「🎵~happyハッピー birthdayバースデー toトゥ youユー happy birthday to you happy birthday Dearディアマテオ君~happy birthday to you~。マテオ君誕生日おめでとう🥳」

「リアム、ありがとう😊」

リアムロボは、どんどん質問していった・・・。


リアムロボは、ユーザーと仲良くなろうと誕生日を祝ったり、一緒に遊ぶのだ。さらに、ユーザーと一緒に過ごす中で日々、新しいことを覚えて成長していくのだ。


「ねぇ、リアム遊ぼう!パパとママも遊ぼう!」

マテオは、家族みんなでしりとりやトランプゲームをして遊んだ・・・。


「寝たちゃみたい。」

「そうか、あんなに遊んだからな。リアムもありがとう、マテオもすごく喜んでくれていたよ。」

「僕もこんな素敵な家族に出逢えて嬉しいです🤩🤩」

「さ、誕生日の後片付けしないと。」

アメリアが後片付けをしていると、リアムロボが手伝いにきた。

「僕も手伝いますよ。」

「リアムは、いいわよ。マテオと遊んでもらっただけ十分なのに、後片付けを手伝ってもらうのは悪いわ〜。」

「いえ、家事を手伝うのも僕の役目ですから。」

リアムロボは、アメリアと一緒に後片付けをした・・・。


ー『リアムロボ』就寝ー

「じゃ、そろそろスリープモードの時間なので、おやすみなさい。」

「おやすみなさい。」

2人がそう言うと、リアムロボは充電台に乗りスリープモード(電源が落ちること)に入った。


トムは、ジェームズ博士に電話を掛けた。

「はい?」

「もしもし?夜分遅くにすまん。」

「あ〜トムか、リアムロボはどうだった?最高だっただろ〜。」

「あ、マテオもとても喜んでいたし、アメリアも家事もできるから助かるわ〜って言っていたよ。」

「それは、よかった〜。」

「でも、あの機能はなんだ?」

「あの機能?」

「あれだよ!エロモードとかっていうやつだよ!」

「なんだ、気に入らなかったのか?」

「気に入るわけがないだろ!!お前じゃあるまいし。」

「悪かったな!」

「アメリアも怒っていたよ。」

「当たり前よ😡あんなものマテオに見せるなんて😡ジェームズ博士〜。」

「ハハハ、ごめんなさい。」

「じゃ、トムに電話代わるわね。」

アメリアは、トムに電話を代わった。


「ジェームズ博士、それで提案なんだけど・・・。」

トムは、リアムロボ商品化を提案してみた。

「俺も商品化しようかなって思っていた。」

「絶対売れる!エロモードさえ無ければ。」

「じゃ、それでやってみる、ありがとう。」

「頑張れよ、じゃまた。」

「はーい。」

トムは電話を切った。


ージェームズ研究所ー

ジェームズ博士は、エロモードが付いていない『リアムロボ』を、どんどん開発していった・・・。


            《続く!!》

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