99.現状確認

 特段ギルドとして活動するつもりはないが、ギルド対抗イベントがあった場合には参加もできるし楽もできるし、まあいいかと思うことにした。


「……よし! それじゃあシンボル・オブ・ブラッドを装備したことだし、ステータスを確認するか!」


 クエスト中にやたらとレベルアップをしていたから、ステータスポイントも敏捷に割り振らないとな。


「おっ! レベル70ってことは、今回のクエストだけで10も上がったのか!」


 これで敏捷も装備補正と合わせて500を超えたか。

 これなら中堅ランカーくらいには余裕で勝てそうだな。


■名前:レヴォ ■レベル70

■職業:双剣の暗殺者 ■ギルド名:DRギルド

■HP686/1290

■MP350/1040

■筋力129(+45) ■敏捷375(+155)

■知能154(+55) ■体力129(+50)

■精神力155(+60)

■ステータスポイント0

■スキルポイント90

■装備:隼の短剣(右手)、シンボル・オブ・ブラッド(左手)、漆黒の外套、闇精霊のズボン、黒蛇革の靴、中級闇精霊の腕輪、幻惑の指輪、下級風精霊の指輪、暗黒竜鱗の仮面

■アクティブスキル

・マッピング(ダンジョンのマップを作製できる)

・エコー(反響を利用してダンジョンの構造を把握、見えないところの相手を見つけることができる)

・暗視(暗闇で視界を確保する)

・アナライズ(対象物を解析することができる)

・捨て身の特攻(10秒間の間、残りHP÷10にした数値を筋力に上乗せし、さらに筋力を二倍にする。その際、HPは1になる)

・瞬歩 5/5(5メートル以内の場所に一瞬で移動する。5回分のストックあり、3時間でストックが1回復する)

・ダークエッジ 消費魔力30(闇の刃を影から生み出し攻撃する)

・暗黒竜のオーラ 使用可能(一度使用すると5分間全ステータスが25%上昇する。次の使用まで24時間のインターバルが必要)

・シャドウウォーク 使用可能(影が続く限り、影の中を移動することができる。一度地上に出ると、次の使用まで1分のインターバルが必要)

■パッシブスキル

・敏捷上昇(30%)

・筋力上昇(10%)

・暗殺剣(弱点に命中するとダメージが三倍になる)

・二刀流(左右の手に武器を装備することができる)

・暗殺者の一撃(弱点に命中するとダメージが五倍になる)

・HP自動中回復(10秒ごとに最大HPの7%を回復する)

・隠蔽(ステータスを隠蔽することができる。隠蔽する範囲は装備者が任意で決められる)

・暗殺者の肉体(状態異常になると、3分間で状態異常を無効化する。無効化中に回復することも可能)


 アカウントを作って一ヶ月以内とは思えないステータスだが、まだまだ足りない。

 ゴールドは全身を神話級装備で固めており、俺の筋力ではダメージも一桁だろう。

 とはいえ戦闘スタイルを変えるつもりはないので、敏捷を1000以上に持っていき、手数と弱点攻撃をメインにゴールドを真正面から倒せるくらいにはなっておきたい。

 レベル上げも大事だが、ワンアースでは装備の充実がより重要となってくる。

 今の俺のように、装備がある程度でも充実すれば見れるステータスになるんだからな。


「フィーのレベルは……おっ! フィーもだいぶ上がったじゃないか!」

「フィーも頑張ったのー!」

「それじゃあフィーのステータスポイントと、スキルは敏捷と知能上昇に割り振って……よし、こんな感じだな!」


■名前:フィー ■レベル58

■霊獣:中級の風精霊(伝承級)

■HP670/670

■MP920/920

■筋力67 ■敏捷183

■知能142 ■体力72

■精神力82

■ステータスポイント0

■スキルポイント6

■アクティブスキル

・エアバレット 消費魔力5(風の弾丸を飛ばして攻撃する)

・エアスラッシュ 消費魔力10(風の刃を飛ばして攻撃する)

・エアヴェール 消費魔力10(対象の敏捷を5%上昇させる。効果時間5分)

・エアバースト 消費魔力20(風の魔力を放出して前方扇状に攻撃する)

・エアウォール 消費魔力5(風の壁を作り出し攻撃を遮断する。耐久値100)

・エアドーム 消費魔力10(ドーム型の風の結界を作り出す。耐久値100)

■パッシブスキル

・敏捷上昇(25%)

・知能上昇(20%)


 フィーの場合はもう少し知能にステータスポイントを振ってもいいが、まずは敏捷を200まで上げておこう。

 少しでも俺の動きについてきてもらいたいからな。

 それに、進化させれば自然と敏捷は上がるだろうし、200まで上げたらあとは知能に全振りするか。


「これからもよろしく頼むぞ、フィー」

「はいなのー!」

「ぼ、僕もいるのにゃ!」

「そうだったな、ニャーチ」


 俺はそう口にしながらフィーとニャーチの頭を撫でた。


「……いいなぁ」

「……エリザさんも擦り寄っていけばいいんじゃないですかー?」

「で、できるわけないじゃないですか!」

「そうですかー? なら、私が――」

「絶対にダメです! 意地でも阻止させていただきます!」


 ……あいつら、何をやっているんだか。

 勝手にギャーギャー言っている二人は置いておき、俺は一度伸びをしてから歩き出す。


「あっ! お待ちください、レヴォ様!」

「私も行きますよー」


 こうして俺たちは、朽ち果てたダンジョンをあとにした。

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