第2話 瞬き

知らない場所を出てから瞬きを数回した。

目の前には群がる人々がいた。

その様子をじっと見つめているミツ子。


すると突然、物凄い勢いで走っている集団がいた。

カメラが数台あり、この街の人々全員いるのでは無いかという程の人数だ。


よく見てみると、数人で誰か1人を追いかけて居るようだった。

気になったミツ子はあちらの様子を伺いながらとある神社で待ち伏せをしていた。


待ち伏せをしている中、とある男性を見つけた。

どうやら焦っているようで逃げ場を探しているような感じがした。

ミツ子はこの瞬間に

"この男性は追いかけられている"

とわかった。そして、すぐに数人の声がした。慌てて男性も逃げる。


ミツ子は身を潜めながら声がしなくなるまでじっとしていた。


…あれからどれほど経ったのだろうか。

…男性はどうなったのだろうか。逃げきれたのだろうか。

わからないままミツ子は瞬きをした場所へと戻って行った。

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