第68話 恒星ミナラの生体実験

#スタートレック #生体実験 #エンパス #エンタープライズ #カーク船長


主人公 カーク船長  脇役 ジェム

 

印象に残ったセリフ

スポック「(カークは)それで、どれくらい眠ります?」

マッコイ「潜艦病と精神的ストレスだ。それをみすみす放ってはおけんだろ」

スポック「別に責めてるんじゃありません。その反対ですよ。こうするのが一番です。船長はこれで辛い決断をせずに済んだ。そうでしょう?

おかげでコトは簡単になりました」

マッコイ「なぜだ」

スポック「船長が指揮できない場合、副長が代わります。バイアン人の実験台には、このわたしがなります」

マッコイ「おい、わたしに命令する気か?」

スポック「そうです。決定権は船長にある。だが今は、わたしにあるんです」

(エンパスのジェム、スポックに触れて微笑む)

(マッコイ、スポックに麻酔注射する)

スポック「ドクター、これは卑怯です! あくまでわたしが……やります……(昏倒)」


ストーリー

ミナラの観測ステーションを撤収するため、カークとスポック、マッコイの3人はそのシーズン3 第三惑星に赴く。ところがいるはずの調査員は消え、カークたちも謎の光線を浴びて地下に転送されてしまう。そこで癒しの能力を持つ女と出会い、彼女と共に逃げようとする。しかしそこへ現れたバイアン人はカークたちをある実験に使うと告げる。



感想(ネタバレ注意) 

新星爆発が間近に迫ったとある惑星で出会った美しい女性。

カークがまた、「たらし能力」を

発揮するのか……と思っていたら、

今回はぜんぜん、違ってましたね。


このエピソードの見どころは、エンパスのジェムが

自己保存の感情と自己犠牲の感情のなかで葛藤し、

それを見ていたバイアス人が、あることを発見する

シーンでしょうか。


頭の禿げ上がったバイアス人。

科学も文明もなにもかも進んでいる彼らが

いくつかある惑星からジェムの惑星を選び、

ジェムの能力をつかってテストを行います。


そのテストとは、地球人に特有の感情を

ジェムが持つかどうか、ということ。

バイアス人に言わせれば、地球人は

勇気と飽くなき探究心、自己犠牲の感情を持っている種族で

それをジェムが身につければ

新星爆発からこの種族が救われると言います。


ハッキリ言って、かなり傲慢なやり口です。

だいいち、たったひとりのエンパスに

惑星全員の運命が託されるって、

ジェムのほうはたまったもんじゃないですよね。


第二に、まったく関係のない地球人に同情する理由は

ジェムにはないってことです。

自分を助けてくれようとしているのは認めるでしょうが

命を救ってくれたわけじゃないし

考えてみると、マッコイなんて、ジェムから見たら

宇宙人ですよね(爆)


しかし、マッコイとスポックの、

相も変わらぬ会話を見て、ジェムはふたりの友情を、

そのエンパス能力で悟るのでした。

ジェムって、心が優しいんですね。

感化されやすいところもある。

カークたちと巡り会って、

今までの臆病な性格から、

脱却しようとする。


ジェムが美人だったから、

みんな張り切っちゃったのかもなあ、

なんて思ったりもしましたが

最終的に、カーク船長が

バイアス人を叱りつけたのは

胸がスッとしましたね。


バイアス人だって、好きでこんなことしてるワケじゃないから

心を入れ替えた。

最後のシーンは、ジェムの惑星の明るい将来を感じさせて、

とても感動しました。

ハッピーエンドはサイコーです。

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