第63話 宇宙の怪! 怒りを喰う?!


#スタートレック #怒りを喰う #クリンゴン #エンタープライズ #カーク船長


主人公 カーク船長  脇役 マーラ

 

印象に残ったセリフ

チェコフ「くたばれ! このクリンゴンの悪魔ども! 兄のピョートルを殺した仇だ!

アーカラス星の観測センターで、無抵抗の人間を100人を、虐殺した!!

お前も、その仲間だな。またやる気か!?この人殺し!!」



ストーリー

救難信号に応えて出動したエンタープライズだったが、目的地につくと争いの跡もなく何もなかった。そこへエンタープライズに攻撃されたと思い込んでいるクリンゴン船が出現、戦いが始まってしまう。実は両者を戦わせる第三者が存在していたのだった……。


感想(ネタバレ注意) 

かずかずの紛争、戦争。それがもし、第三者のシカケなら――。

このエピソードの見どころは、その第三者に操られたエンタープライズのクルーたちが

内輪もめをしはじめるところでしょうか。


クリンゴンのことを憎むチェコフは、存在しない兄がいると思い込みますし、

同僚のスポックのことを、チャーリーなどは、

緑の血の怪物と偏見まるだしの言葉を、

当のスポックに投げつけます。


スポックはスポックで、

自分が喜んで任務に就いていると思うのか、

感情のある人間の間にまじって

苦痛だ……なんてことを言い出します。

珍しいことに、感情に支配されているのです。


カーク船長までもスポックを怪物と言い出してしまい、

ハッと我に返ります。

いくらなんでも、親友だと思ってる人について

そんな言い草をするなんて、

自分はどこか、おかしくなってる?


そこからが話の急展開になるのですが、

こんな状況になっても、

カーク船長の直感と理論性は

すぐれていると言わざるを得ません。


周囲のみんながクリンゴン人に敵意を燃やし、

ドクターマッコイまでが、

憎しみを剥き出しにする中、

自分自身を取り戻すというところが

カーク船長の素晴らしい面だと言えます。


それにカーク船長、今回も「たらし」てましたねえ。

クリンゴンの隊長カングの奥さん、

マーラ相手にせいいっぱいの説得。

色気はなかったけど、

おおむね登場人物のなかでは女の子に優しいのが

カークの特徴です。


今回のクリンゴンは、肌が浅黒いので

人種がちがうらしいですね。

同じクリンゴン人でも、いろんな人がいて、

それぞれ、信じることがある。

細かいところがよく出来ている気がします。


ひとつ疑問なんですが

未知の生命体。

あんなにハッキリ姿を現したら、自分が黒幕だとわかっちゃって

エサになる憎しみが、摂取できなくなるのでは……


思った通り、共通の敵を認識したクリンゴン人と連邦は

和やかに。全くご都合的なハッピーエンドだけど良かったです。

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