第61話 美と真実
#スタートレック #ミランダ #コロス大使 #エンタープライズ #カーク船長
主人公 カーク船長 脇役 ミランダ・ジョーンズ
印象に残ったセリフ
ミランダ「大使と全面的に精神感応状態になるには、わたくしはまだちょっと」
スポック「素晴らしい経験ですよ、新しい視野が拓けます」
ミランダ「あら、メデューサ人と精神感応を交した人はいないと思っていました」
スポック「ええ、そうです。わたしはほかの惑星人との経験から推して言っただけですよ」
ミランダ「それでこの任務をわざわざわたくしに譲ってくださったわけですね」
スポック「わたしには別の任務があります。このエンタープライズにね」
ストーリー
宇宙会議終了後、メデューサ大使を母星まで送る任務を受けるエンタープライズ。メデューサ人は異形の種族で、彼らの姿を人間が肉眼で見ると精神を錯乱させてしまうという。一行に同行していた技師がメデューサ大使を見て錯乱し機関室で暴れ、銀河系の外に飛ばされたエンタープライズ号は未知の時空をさまよう羽目になる。
感想(ネタバレ注意)
今回のエピソードのテーマは、「真実の醜さとは」。
絶世の美女ミランダと、彼女が仕えるメデューサ星人コロスさん、
そしてスポックの三者三様のドラマが魅せてくれます。
このエピソードの見どころは、
コロスさんと精神融合したスポックが、ミランダの見せてくれなかった
「世界」を実感して、大感激するシーンでしょうか。
おそらくコロスは、実体があまりにも醜悪すぎるので、
宇宙連邦のみなさんとは、あまり接触して来なかったんでしょう。
実際、ミランダも、メデューサ人と精神感応した人はいないって
言ってました。
そのミランダは、意志がつよくて「男勝り」。
容姿端麗、頭も良く
ラリーを手玉に取ったりして、
なかなかの悪女ぶりを発揮しています。
自分の美しさを自覚しているためか、
自尊心も並外れています。
同情されたり嫉妬されるのはヤだって。
負けないミランダ。
ムリしなけりゃいいけど。
そんなミランダに、またもや「たらし」手腕を発揮する
カーク船長。
彼はもしかして、女とみるとすぐ発情する
春の猫なのだろーか(笑)
そりゃあ、スポックとコロスとの精神感応のために
時間稼ぎをしたのはわかるけどねえ……
さて、コロス大使はどんな姿をしていたのか。
メデューサ人というネーミングから考えると、
かなり異形な生命体に違いない。
古代ギリシャ神話でメデューサといえば、
その顔を見ただけで石になってしまう
おそろしい女性の化物です。
ギリシャ神話によると、
メデューサは、もとは美しい乙女で
特にその髪をとても自慢にしていました。
人間によくある「おごり」が、彼女を女神アテーナと美しさを競わせたのです。
とうぜん怒った女神はメドゥーサの美貌を取り上げ、
彼女の自慢の髪はシューシューと音をたてる蛇に変えてしまったのです。
また、海の神ポセイドーンがメドゥーサと交わった場所が女神アテーナの神殿であったことも、
彼女が怪物にされた理由でした。
美は身を滅ぼすって話ですね。
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