第55話 もう一つの地球
#スタートレック #エンタープライズ号 #宇宙船ビーグル号 #現代のローマ帝国 #カーク船長
主人公 カーク船長 脇役 総督
印象に残ったセリフ
マッコイ「どんな言葉だ? 論理か? 医者も論理の上に立って仕事をするんだぞ?」
スポック「そうですか、でもあなたを見ていると論理というより、感情がまさっているような気がしますね」
ストーリー
エンタープライズは惑星4号付近で、6年前に行方不明になったUSSビーグル号の残骸が浮遊しているのを発見。ビーグル号の乗組員たちが惑星4号に上陸した可能性もあり、カーク、スポック、マッコイは調査に向かう。上陸した惑星4号はなんと、地球とまったく生き写しで、ただ違うのはローマ帝国が滅亡していないことだけだった……。
感想(ネタバレ注意)
古代ローマ時代が、2000年も続いたらどうなるか。
総督は邪悪でしたが、ビーグル号の船長は、
最後のところで勇気を示してくれました。
今回のエピソードの見どころは、現代ローマ帝国でたたかったあとの
スポックとマッコイが、牢屋の中で激論を交すシーンでしょうか。
マッコイが、スポックへ言いにくそうに、救助へのお礼の言葉を述べているのに、
スポックは意に介する気配もありません。
しかし、檻の中で15回も牢破りをしようと試みているのを見て、
謝辞を無視され逆上していたマッコイは、
船長が心配なのかと悟ります。
きみは、生きていることがこわいんだ……
マッコイの指摘は図星でした。
生きてることがこわい、それはだれしも
一度は感じる感覚なのです。
スポックが異星人である前に、
身近な存在として
感じられるのは、こんな時です。
スポックとマッコイが、対立しているようでも、
マッコイの洞察力が、スポックの本質をえぐりだす。
恥ずかしく思うことはない。
マッコイはとても優しい言葉をかけるのでした。
だからスポックも、マッコイには
思う存分、論理を振りまわすことが出来るのでしょう。
一方カーク船長は、総督あいてに
いつもの、不屈な態度を貫き通します。
ここがビーグル号の船長と違っているところで、
総督は、このカーク船長の態度をおおいに気に入ってしまいます。
なんかちょっと、クリンゴン帝国の人と総督の
性格が似ている気がします。
ところで今回は珍しく、惑星の内政干渉が最低限で終わりました。
「太陽」がイエス・キリストの暗示だというところが
西洋的ですね。
ローマ帝国は、紀元4世紀ごろにキリスト教を国教としました。
このエピソードのローマ帝国もどきでは、
ずいぶんキリスト教が弱体化されてます。
「太陽」信仰って、いつごろからなのかな。
この世界では、イエスは出現していないでしょうが
近い将来、現れるとカーク船長は期待します。
宗教って使いようです。
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