第54話 恐怖のコンピュータM-5


#スタートレック #コンピュータ #演習 #エンタープライズ #カーク船長


主人公 カーク船長  脇役 コンピュータM-5

 

印象に残ったセリフ

カーク船長「わたしは何をすればいい?」

准将「なにもしなくていい。ただ座って、機械が動くのを見ていればいい」


ストーリー

天才科学者デイストロム博士は、船の複雑な装置を一人で動かし命令を下すという偉大なコンピューターM・5コンピューターを開発。それをエンタープライズに搭載し、M・5のコントロールによるテスト飛行を行え、という任務が下る。やがてコンピューターにコントロールされたエンタープライズ号は戦闘演習の艦隊を敵と間違え、全面攻撃をかけてしまう。

感想(ネタバレ注意) 

もし、機械がすべてをコントロールしたなら――

21世紀、AIが現れてきた時代には、この命題はとても身近なテーマです。


今回のエピソードの見どころは、天才科学者デイストロム博士の発明である

コンピュータMー5がエンタープライズを乗っ取り

カークたちの目の前で、連邦の宇宙船を全面攻撃するところでしょうか。


デイストロム博士は、M-5が調子を崩しているのを認めず、

ただのロボット輸送船を狙って破壊したのを見ても、

プログラムミスだと言って譲りません。


そして、演習にすぎない艦隊の行動に対して、

恐ろしい攻撃をかまします。


考えてみると現実社会でも、コンピュータにいろんなものが

任されていることに気づかされます。

炊飯器は80年代には、すでにコンピュータ化されていましたし

ATMだってコンピュータ。


2020年代になれば、車の自動アシスト運転や、洗濯機の洗い方などの制御。

AIスピーカーだってありますよね。


うちでは、アレクサ(アマゾン系AIスピーカー)を使って、

TVや照明、エアコンのオンオフをやっています。

「アレクサ、TVを点けて」

と言えば、TVが点きますし、

「アレクサ、ライトを点けて」

と言えば、ライトも点きます(消灯もTVオフもできます)。


便利なのはいいんですが、無駄な人間が出てくるという

皮肉めいたスタトレのメッセージ。

たしかにデイストロム博士の言うのは当たってるんです。

危険な任務に人間が出向くよりも、

機械に任せりゃいいじゃんというやつね。


しかしスポックは、コンピュータの機能性は認めるけど

結局、ひとりの人間への忠誠がなければ

仕事は意味がないということを

カーク船長に言います。


コンピュータと人間の付き合い方は、

現実にはまだ、はじまったばかりです。

お年寄りの中には、ついて行けない人もいます。

コンピュータの利便性や機能性に目を奪われているうちに

社会的に落ちこぼれてしまう人もいる。


道具は使われちゃ、おしまいよ。

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