第53話 細菌戦争の果て
#スタートレック #エクゼター号 #細菌戦争 #エンタープライズ #カーク船長
主人公 カーク船長 脇役 トレイシー船長
印象に残ったセリフ
マッコイ「我々の組織は、なにかの大病にかかっていることを示している。しかし何かがその病気に対する免疫性を与えてくれているんだ」
カーク船長「それを分析するヒマはなさそうだな」
マッコイ「非常に単純なモノかもしれん。空気中の花粉とか胞子とか化学物質とか。しかしそれを発見するには、何年もかかるかもしれないんだ。手がかりはただ一つ。1970年代に地球で小規模の細菌戦争をやったときに発生したある種の病気と似ていることだ。そんな戦争をした愚かな先祖がいたとは信じられんね!」
ストーリー
パトロール船エクゼター号のクルーたちは、未知のウィルスが原因で全員小さな白い結晶となり死んでいた。調査のためオメガ4に降り立ったカークたちは、エクゼター唯一の生き残りトレイシー船長を発見する。どうやらオメガ4にいたために彼は助かったらしく、病気に対抗する物質を手に入れようとしていたのだった。
感想(ネタバレ注意)
またしてもコロナですね、コロナですよ! 宇宙時代になっても、病や老いは避けられないのがスタトレらしくて現実感たっぷり。
コミュ対ヤン(共産主義vsアメリカ人)という世相を反映したドラマでした。
いまだに独裁政治がまかりとおっている国からの細菌漏れ事件が現実にあるのですから、ちょっと身につまされたりもしました。
マッコイのセリフが痛烈です。
「我々地球人も、こういった不老長寿の切符を手に入れたければ、細菌戦争をやって文明を破壊すればいいんだがそうもいかんだろう」
我々もコロナ戦争で、不老長寿の切符を手に入れますかね(笑)
スタトレの歴史では、1970年代に、地球の一部地域で細菌戦争がありました。パンデミックはなかったようだけど、しょせんフィクションだからでしょうか。
このエピソードの見どころは、ラスト近くで囚われたカーク船長とトレイシー船長が
仲間割れを起こして、どっちが善なのかを競い合うシーンでしょう。
トレイシー船長の言葉はたくみです。
スポックをダシに使うなんて卑劣!
このエピソードでは、細菌戦争が文明を破壊したことになっています。
実際、現実問題ではコロナを見る限り、文明に新しい習慣が出来たのは、たしかです。
マスクとか、リモートとか、飲食店への制限とか。
集まって騒ぐことも、外出もひかえることになりました。
文明は破壊されていませんが、ずいぶん窮屈になりましたね。
70年代はどうなっているのか、ということを
60年代の人々が想像した結果が、
このエピソードってことになります。
だから少し、コジツケがましいところもあります。
トレイシー船長が艦隊の誓い(不干渉命令)を破っていることに対して
カークは非難しますが、「あんたはどの口が言うんだ」的な案件でした。
ラスト近くのカーク船長の演説は、
思いっきり誓いを破ってるとしか思えませんが
終わりよければすべてよしなのですね……
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