第51話 エコス・ナチスの恐怖
#スタートレック #エコス星 #ナチス #エンタープライズ #カーク船長
主人公 カーク船長 脇役 ジョン・ギル
印象に残ったセリフ
スポック「船長。地球人がギャンブルを楽しむ理由がわかってきましたね。成功の確率をいかに慎重に計算しても、危険を冒すことに、ある種の魅力を感じます」
カーク船長「きみはまだ地球人になれる望みがあるぞ」
スポック「断りますね!」
ストーリー
エコス星の文明発展のオブザーバーとして派遣されている歴史家ジョン・ギルからの連絡が途絶え、カークたちは調査に向かう。なんと、ジョン・ギルはナチス・ドイツの思想をエコス文明に持ち込み、相当として君臨、独裁政治を強いていた……。真相を探るべくカークはナチスの軍人を装って調査に当たる。
感想(ネタバレ注意)
ゼオン人「なぜって……国家を統一するためには、大きな目標がいるからだ。だからぼくたちを悪魔にしたてて、戦えと煽ってるんだよ」
スポック「きみたちに落ち度はないのか?」
ゼオン人「本気で聞いているのか? ぼくたちは何十年も前に戦争を完全に放棄して、エコス星の開発を援助するために来たんだ」
平和を愛し、戦争を放棄したゼオン人は、どこか日本人と似通ったところがあるような気がします。
このエピソードの見どころは、薬で腹心の言いなりになっていたギルさんが、正気に戻って戦争を食い止める演説をするシーンでしょうか。
自分の犯した間違いをあらためるため、たどたどしい口調で演説をするところ、この人なりの正義について、考えさせられます。
今回、敵としてナチス・ドイツをやり玉にあげてましたが、
第一次世界大戦後に驚異的な成長を遂げ、
世界に君臨するまでになったから、ナチスは優れている面もあるというところ、
――だったら、日本をモデルにすりゃーよかったんじゃ?
と考えました。
少なくとも、昭和30年代・40年代の日本は、廃墟と化した故郷から、奇蹟の復興を遂げ、
全世界的にも経済的に、豊かになりつつあった。
もちろんナチスのような狂気はなかったが、会社にすべてを捧げる狂気はあった……
おなじ民族ということで、ナチスをお話の中心に持ってきたんだろうけれど、
このエピソードを見たドイツ人は、痛し痒しの気持ちになったかも。
時代はまだ東西ドイツだから、見ることの出来た人は少なかっただろうけど。
今回も、スポックが、相変わらず大活躍です。
笑ったのは、あの独特の風貌を見て、諸悪の根源の悪党が、
言いたい放題を言うシーン。
目つきが悪い、耳も妙な形をしている、額が狭いから劣った種族にちがいない! なんて。
おいおい、ヴァルカン星人として、言われっぱなしでいいのかい(笑)
ときどきこういうシーンがあるから、スタトレって大好きです。
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