第50話 地底160キロのエネルギー

#スタートレック #サーゴン #入れ替わり #エンタープライズ #カーク船長


主人公 カーク船長  脇役 サーゴン

 

印象に残ったセリフ

カーク船長「となるとキミたちの知能は、偉大ではなかったんだ。我々は原子力時代と呼ばれたときに、その種の危険に直面したが、自らを滅ぼさないだけの知性を備えていたんだ」


ストーリー

遭難信号を受信したエンタープライズが向かった先は生命が存在しない不毛の地だった。やがて、地下160キロの岩の中に強烈なエネルギー源があることがわかり、そのエネルギー源はサーゴンと名乗りカークに語りかけてくる。一時的にカークたち人間の肉体を借りたいと申し出てくる。



感想(ネタバレ注意) 

マッコイ「だったら最後にひとつだけ、答えてもらわにゃならんことがある。『なぜ』だ! 奇蹟の答えを要求しているんじゃない。もっとも基本的で単純な『なぜ』に対する答えだ。このプランは危険に満ちている。ヘタをすると全人類を破滅に導く危険も含まれているんだぞ?」


「危険――それは我々の望むところだ。そのためのパトロール船じゃないか。危険のない宇宙探検なぞない」。というカーク船長の大演説に、クルーたちの心はまとまります。


このエピソードの見どころは、エネルギー体だった3つの生命体のうち、ヘノックと呼ばれる生命体が、スポックという新しい身体を悪用するところでしょうか。タレッサ相手に、言葉巧みに誘惑するシーンは、ネタを知っていてもドキドキものです。

その誘惑にタレッサが、屈してしまうあたりですね。ドクターに対して脅迫するシーンなんか、もうどうなることかと……。


エネルギー体のサーゴンは、いつもリーダーらしくてカッコイイ。

自分が人類を導こうと、志もりっぱ。

なのにヘノックがすべてを台無しにしてしまいます。


自分の身体を捨てて、エネルギー体になったなら、

かつての野蛮でチャチな身体なんかには興味がないのでは、

などと思っていたらそうでもないらしい。

カーク船長に乗り移ったサーゴンはとても、うれしそうです。


一方ヘノックのほうはというと、

スポックの悪魔的な顔がますます悪魔に見えるほど、

邪悪な陰謀をめぐらしています。

カーク船長を殺すなんて、ひどすぎます!

生き残ったのがたった3人の生命体なのに、

もう仲間割れですね。


それぞれの生命体に個性があって、

しかもそれぞれ、行動に理由があって、

創作アイデアにはもってこいなエピソード。


ラストも意外性がありました。

機械の身体を嫌がっていたタレッサは

今回のキーパーソンですね。

正気に戻ったのは、サーゴンの奥さんに

ふさわしい行動でした。


生命体の結果はあんな感じ……

なんか、可哀想……


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