第36話 宇宙の巨大怪獣
#スタートレック #巨大怪獣 #自動操縦の武器 #エンタープライズ #カーク船長
主人公 カーク船長 脇役 マット・デッカー
印象に残ったセリフ
カーク「乗組員はどうした」
マット「全員惑星に転送したんだ。あのとき俺たちは戦う力など、まったく残っていなかった。俺には船長として船に残る義務がある。船と運命をともにするんだ。それが船長の義務だろう?
そしたらヤツが攻撃してきて、転送装置が破壊された。それで下に降りた部下たちとは、会えなくなった」
カーク「相手は。何者なんだ」
マット「みんな悪魔などいないというが、いるんだよ。地獄からやってきやがった、見たんだよ!」
ストーリー
同僚のパトロール船コンステレーション号が操縦不能となって漂っているのを発見。カークたちが調査に向かって、船長のデッカー准将を収容する。どうやら多くの惑星を粉々に破壊する恐るべき怪物がいるという。ほかの銀河系が戦争に使用した兵器が一人で破壊活動を続けているらしい。その兵器は地球連邦へと向かっており……
感想(ネタバレ注意)
この話の元ネタ、たぶん、ハーマン・メルヴィルの長編小説、
『白鯨』じゃないかなあ。読んだことないけど、ストーリーは
ウィキペディアに載っています。
自分の大切なものを奪われて、復讐という狂気に陥った主人公、というところが
『白鯨』とこのエピソードの類似点。
たったひとり、自分だけが残されるというところも似ています。
ただ、『白鯨』は、世界十大小説と言われているのに、だれも読まないんですが(滝汗)
マット・デッカーは、ほんとうに気の毒でした。
自分では、どうしようもなかった運命だったんです。
400人も最終兵器に殺されたため、怒りと焦燥感で復讐にとりつかれる。
わかるなあ。
最終兵器について、「昔水爆があった」とカーク船長が回想するところがあります。
スタトレの時代では、水爆など核兵器は廃絶されているらしい。
でも、そのかわりにフェイザーとか、光子魚雷とか、より強い武器がある。
やっぱり力がモノを言う時代なんですね。
とはいえ、その兵器がどんどん強くなったらどうなるか。
最終兵器が、実際に使われたら……。
原爆の惨状を知ってか知らずか、脚本家の想像力はたくましいです。
さすがSF。ファンタジーよりリアリティがある。
だからSFはやめられない(流行らないけど 笑)
白鯨めいた『殺し屋』を滅ぼすために、カークたちは必死で知恵を絞ります。
表面のコーティングは、フェイザーをモロともしない物質。
なにをやってもムダという論理的なスポックさん。
しかし諦めないで、最後まで望みをかけるカーク船長。
このストーリーで思ったこと。
日本の総理も、希望を捨てずに、核兵器を廃棄する動きを諦めないで欲しい。
たしかに今は、情勢がひどすぎるし、相手も自分もこぶしをあげたままだけど。
コントロールできない『殺し屋』が核兵器というものです。
身近な人が殺されなければ目覚めないなんて、愚かすぎる。
世界が広島の願いを守り抜いて欲しいと思った話でした。
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