第33話 超小型宇宙船ノーマッドの謎

#スタートレック #取り替え子 #映画化 #エンタープライズ #カーク船長


主人公 カーク船長  脇役 ノーマッド



印象に残ったセリフ

ノーマッド「USSエンタープライズ、こちらノーマッド。わたしは敵意を抱くものではない」


ストーリー


人間ほどの小さな宇宙船がエンタープライズ号に侵入する。言葉を語るこの宇宙船が云うには、自分のコンピューターには“不完全なるもの”を根絶せよとの指令を受けているという。もちろん、人間も含まれる。しかし、カークを自らの創造者だと信じて、危害を加えようとはしなかったが……。


感想(ネタバレ注意) 


これは、映画化されたスタートレックでも使われていたストーリーです。

たしか、映画ではノーマッドではなく、ヴィジャーとか言っていた。

名前や細かいところは違っていましたが、生命体を探し出して抹殺するというキモの部分は、変わりませんでした。

映画の方は特撮にばかりカネをかけていたような気配がある。

もうちょっと、人間に関する描写をやってほしかったなあ。



ともかく、ノーマッドです。


ウラの記憶を消去しちゃうところで、ウラが勉強しなおすんですが、スワヒリ語も勉強しているみたい。

このあたり、視野がひろいスタトレらしさがにじんでいます。アメリカ人の懐の深さを感じます。


それと、スポックの精神融合により、真実が明らかになるシーン。

機械にも心をみとめてるあたりも、アメリカ人らしさがにじんでいます。

製作者のジーン・ロッデンベリーは、ただものじゃないな。



カークを設計者(創造者)と信じて、殺さなかったノーマッド。

そんな相手に、自分も不完全な生命体だとして彼の思い込みを正そうとするカーク。

そのせいで、ノーマッドはカークの言うとおりに行動しなくなる。



機械だから融通が利かないんですね。

スポックなら、少しは理解してもらえたかも。

だってヴァルカン人は、地球人より合理的だから。



完全な生命って、なんでしょうか。

ノーマッドは、その命題をまったく考慮していなかった。

自分が完全だと思い込んでいた。

だから、カークが自分は不完全だと告白したら、言うことを聞かなくなった。

そして、自分自身も不完全だと指摘されたら、大混乱を起こしてしまう。



よその惑星の機械と融合した結果、「取り替え子」になってしまったノーマッド。

取り替え子とは、幼いころに人間の子どもと妖精の子どもが取り替えられて、

妖精の子どもが人間の子どもとして育てられることです。



だから、カークが 最後に、ノーマッドを息子だと言うのですよ。

みんな呆れてるけど、気持ちはわかるな。

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