第32話 神との対決
#スタートレック #アポロ #神との対決 #エンタープライズ #カーク船長
主人公 カーク船長 脇役 アポロ
印象に残ったセリフ
アポロ「遠い祖先を思い出すがよい。遠い昔のギリシャを思い出すがよい。わたしはそこにいた。祖先はわたしのことを、よく知っているはずだ。(立ち上がり)わたしはアポロだ」
ストーリー
フォルクス4号星の近くで、エンタープライズ号は緑の巨大な手に捕まり、強制的に着陸させられる。そこでカークたちはギリシャ神話の神、アポロと名乗る男に遭遇する。アポロは彼らをこの星に永住させようとする。しかし、カークにはある考えがあった。
感想(ネタバレ注意)
アポロを名乗るなぞの人物と、エンタープライズ号の対決です。
アポロというのはギリシャ神話の芸術と音楽の神さまで、太陽神でもあります。
かなりの気まぐれ屋です。
たとえば、ギリシャ神話には、アポロに関してこんな神話があります。
音楽神アポロンに別の神が演奏の勝負を挑んだとき、審判の1人に選ばれたミダス王。他の審判は全員、アポロの勝ちとしたが、ミダスは従わなかった。怒ったアポロはミダスの耳をロバの耳に変えてしまった
ミダスは耳を隠していたが、理髪師に知られた。黙っていられなくなった理髪師は地面に穴を掘って「王様の耳は……」と叫び、穴を埋めた。やがて、そこに生えたアシが「王様の耳はロバの耳」とささやくようになり、世間の知るところに……
ということで、アポロを怒らせたら罰がひどいんですが、無知はおそろしいもので、カーク船長はこのアポロにはじめっからケンカ腰です。
今回は、チャーリーとその思い人キャロリンが、重要なキーパーソンですが、
彼女を想ってアポロに殴りかかろうとしたチャーリーは、頭を打つだけで済みました。
ロバの耳をつけられたら、どうなっていたことやら。
日本では、芸術の神といえば「弁天さま」ってことになるんでしょうか。
アポロが竪琴の名手であるように、弁天さまは琵琶の名手です。
アポロは男神ですが、弁天さまは女神です。
西洋と東洋では、こういうところがちょっと違うんですね。
アポロを思っていたキャロリンが、この傲慢な神を裏切って軽蔑してみせたとき、アポロのショックをうけた顔が、わたしには印象的でした。
自分は、父親のようにきみたちを守りたかった――
アポロの言葉に、カークは、時代が違うと拒絶します。
スタトレの時代は、いわゆるひとつの、「反抗期」ってことですかね。
5,000年も待ってたのに、こんな仕打ちをされちゃって。
最後はわたし、涙が止まらなかった。
地球人の神さまになるのは、たいへんだ。
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