第24話 コンピュータ戦争


#スタートレック/宇宙大作戦 #コンピュータ #分解光線 #エンタープライズ #カーク船長


主人公 カーク船長  脇役 メイア

 

印象に残ったセリフ

 カーク船長「メイア、これが攻撃なら、敵はどんな武器を使用しているんですか」

メイア「熱核爆弾です。目標の間近に来て初めてわかります」



ストーリー

宇宙の一角にある惑星エミニア7へ向かうエンタープライズ号。船内には、エミニアと条約を結び、そこへ条約港を設けるという任務を帯びたフォックス大使が来ていた。エミニア7は、隣接する惑星ベンディカーと戦争していたのだが、これは奇怪なコンピューター戦争とも呼ばれるべきものだった……

感想(ネタバレ注意)

 死の恐怖があるからこそ、戦争はやめられる――永遠に。

こういう内容のカーク船長のセリフ、ずぎゅーんと胸に突き刺さりました。

現実的に言って、いま現在も戦争は起こっているし、やめる気配もありませんが……(滝汗)

破壊と暴力は人間の本能だけど、それはコントロールできる。とカーク船長。

スタトレのいいところって、こういう、人間性への信頼があるところでしょうね。


スポックが、このコンピュータ戦争について理解できると言ったのは、理論的な戦争というエミニヤ7のスタンスが気に入ったからです。

仮定の戦争犠牲者で自殺者を指名するコンピュータ。そして、それになんの疑問も持たないエミニヤ人たち。

背後に、文明が破壊されたらどうなるか、という恐怖があるんです。


ロシアがウクライナを侵攻して平気なのは、自分に核兵器という強力な武器があるためですが、他国を破壊することで自分も犠牲者を出していることは、自国民には報道されていないらしい。

兵士を応援するために、Zという文字を車や住居などに入れさせているんだけど、国民的には、Zが格好いいから車にペイントしたりしているわけ。

戦争も、うまくやれば国民の支持を得られる、という点で、エミニヤ7の最高評議会のやり方と似ているところは多い。


エミニヤ7は、国民の支持を得ているからこそ、500年も戦争が続けられたんです。

ロシアだって同じ。国民の支持があるから、戦争が起こっている。

プーチンはさいてーの指導者ですが、世論に支えられていることはたしか。

情報戦というのは、ある意味、戦略的に有効な手段ですね。


逆に言えば、西側諸国のロシア問題の報道のされかたなどを観察すると、この戦争、あとを引くことは間違いないと思われます。

破壊や暴力を嫌って平和を望む理性がありながら、相手を理解して外交しようって気がないとしか思えない。


仮想戦争をするエミニヤ7のこと、笑えないと思いますが、みなさんはいかが?



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