第23話 宇宙の帝王

 

#スタートレック/宇宙大作戦 #カン・ノニエン・シン #優生学 #エンタープライズ #カーク船長


主人公 カーク船長  脇役 カン・ノニエン・シン

 

印象に残ったセリフ

スポック「1993年に創り出された若いスーパーマンたちは、40以上もの国を征服したという記録があります」

カーク船長「スーパーマンとは大違いだ。侵略的で傲慢で、ついには仲間割れを引き起こして」

スポック「科学者達がひとつ、見落としたからですね。すぐれた才能が、大きな野望を生み出す事実を」




ストーリー

エンタープライズは宇宙をパトロール中、地球の古い宇宙船に遭遇。その船にはなんと20世紀の人間が80名近くも人工冬眠器に入って眠り続けていた。スポックの調査により、彼らは人為的に作り出された、優生人間であることが判明。しかも何かの影響で、その中の1人、リーダー、カンと名乗る男が目覚め……。




感想(ネタバレ注意)

 

 「天国で仕えるより、地獄を支配したいタイプだ」

 カーク船長は、カンを評して言います。これは、ミルトンの小説『失楽園』からの引用です。ミルトンの『失楽園』には悪魔が神にさからって地獄へ落とされるシーンがあり、その時に悪魔が言うんですね。

「我天上に仕えるよりは、地獄をこそ支配せん」(斎藤伯好訳)

 というわけで、カンはとある惑星へと降ろされるわけです。このエピソードが、のちに映画の『カーンの逆襲』につながっていくわけですね。


 強い指導者に惹きつけられるのは、誰しも同じ。

 『アメリカ・ファースト』で大統領になった人もいる。

 見るからに決断力もあり、言葉も巧みなカンに対して、マクガイバーさんが惹きつけられるのは、ムリもない。


 カンは、カーク船長の好意を利用してエンタープライズの技術を学びます。

 そして、その設計図をもとにして、エンタープライズを乗っ取ります。

 マクガイバーさん、あんたは利用されてるだけだよ。

 気づいていないんだね……


 ところで、そんな油断のならないカンを評して、カークもマッコイもスコット(チャーリー)も、みーんな好意的な意見を言うので、スポックは驚きます。

 スポックの星では、独裁者は存在しなかったんだろうか。

 ノベライズかファン小説か、どっちか忘れたけど、ロミュラン星人はヴァルカンのやり方に反発した勢力が、別の星へと移っていったから、ヴァルカン人とそっくりだと聞きました。

 逆に言えば、ロミュラン星人に代表されるような人間(つまり独裁的な人たち)が、ヴァルカンにもいたってことだろう。

 そして、そういう人たちと戦ったんだろう。

 だから、地球人たちのカン評価に驚くのでは?


 カーク船長は人望があったので助かりました。

 リーダーは、人格者じゃなくちゃねー。

 カンはあまり、人格者とは思えない。マクガイバーが好きになるのはなぜなんだ。

 もしかして、性癖がMなのか(笑)


 

 

 

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