第19話 怪獣ゴーンとの対決
#スタートレック/宇宙大作戦 #スポック #闘技場 #エンタープライズ #カーク船長
主人公 カーク船長 脇役 怪獣ゴーン
印象に残ったセリフ
カーク「あの大量虐殺はなんのためだ。説明できるか? 考えるまでもない。理由はひとつ、侵略だ」
スポック「わかりました。そうなれば、問題の宇宙船を本国に帰さないようにしなければなりませんね」
カーク「もちろんだ。宇宙船を破壊して戦力を誇示すれば、今後二度と攻撃してこないだろう」
ストーリー
エンタープライズは、ダフネ3号星観測基地の要請を受けて現場に向かったが、観測基地は何者かに破壊されていた。その破壊された基地の近くで、宇宙人を発見したカークたち。そこに爆撃がはじまり……
感想(ネタバレ注意)
カーク船長が、最後に見せた憐れみの行為を見て、メトロン星人は地球人を、「将来性がある」と見込んでくれます。
こういうところが、スタトレのいいところですよね。戦っていても、相手の言い分をちゃんと認める。
どっちが侵略したか、ということをめぐって戦争になるのは、いつの世も同じ事。
ロシアだって、自分が悪いクセに、ウクライナが攻撃したなんて言っている。
自衛のための戦いが、侵略される口実になるのはよくあること。
日本の憲法九条を改憲しようとしている人がいるみたいだけど、
そのへん、ちゃんと考えてるのかな?
戦力を誇示することで、平和が保てるという考え方は、とても人間的(悪い意味で)。
原始時代からこっち、「武器の強い方が他を圧する」という考え方があります。
日本でも、信長が鉄砲を使って勝利した戦いがあるとされていますね(長篠の戦いは、否定されつつあるようですが)。
だから、より強い武器、より効果的な武器が開発されていき、最後には核兵器が肯定される。
カーク船長がボロボロになって、大砲を発明したときは、
「400年も進んだ文明の持ち主でも、こんな思考になるのか」
とちょっとブルーになりました。
カーク船長は地球人。目には目を、歯には歯をの精神です。
しかし彼は一つ忘れていることがあります。
目には目を、というのは、目をやられたら目以上のことはしないっていうこと。
時々、カーク船長たちは、必要以上の復讐をしたがるから、メトロン星人に疑われるんだよな。
ロシアの侵攻など、やり返さなかったら国の存続すらあやうくなるのが国際情勢というものですが、高い戦力(核兵器)を誇示し続けても、敵はまったく退く気配がない。
アメリカも、イランイラク戦争で戦い、戦後処理はしていない。
メトロン星人は、地球人が野蛮だと言う。
千年経てば成長するとカーク船長は言うけど、それまで人類は生き残れるでしょうか。
どうだろうねえ。
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