第17話 ゴリラの惑星
#スタートレック/宇宙大作戦 #スポック #理論的 #エンタープライズ #カーク船長
主人公 スポック 脇役 ガリレオ号乗組員たち
印象に残ったセリフ
マッコイ「口に出していったことはないが、最高責任者はすべて理論を基本に指揮を執るべきだときみは信じているはずだ、ちがうか?」
スポック「理論は好みませんか」
マッコイ「理論だけで救われると思うか」
スポック「しかしまず理論的にことを運ぶよりないでしょう。たとえこのような状況下でも指揮を執るのは魅力的な行為のようですが、わたしにとっては嬉しくもなければ怖くもありませんね、現実問題として。理論的に必要なことを実行するだけです」
ストーリー
植民地ニューパリで伝染病が猛威をふるい、エンタープライズ号は緊急医薬品をマーカス3番星まで運ぶ任務につく。その途中、ムラサキ312として知られる科学現象に遭遇、スポックとドクターが宇宙艇ガリレオで調査に向かう。しかしムラサキに近づいたとたんに計器が故障、トーラスに不時着、しかもエンタープライズとの連絡も不可能になってしまう。
感想(ネタバレ注意)
理論こそ絶対の真実、と信じて疑わないスポック。理屈をこね回して地球人のみなさんから嫌われてしまいます(滝汗)
そして次々と惑星生物のゴリラもどきに仲間を殺され、地球人一同、スポックに反乱でもおこしかねない状況に。
スポックは、理論どおりにやったのに通じないなんておかしい、なんて思わず独り言。
それだけ相手が野蛮だってことなんですが。
無条件に殺されても敵の命は取るなというスポック、これは高潔な態度。
でも逆に考えれば当然で、たとえば原始の地球に宇宙人がやってきて、ウロウロされたら、だれだって敵意を持つものです。
ゴリラの惑星にとって、地球人は宇宙人ですからね。
石槍を投げつけられても仕方ない面はあるかも知れません。
それにしたって、スポックのいわゆる、<葬儀は時間のムダだし危険である>という論説は、どんなものかと思った。
死んだ人を埋葬もしないなんてひどすぎる(滝汗)
死者は死して葬られよってことですか(汗)
昔は公の行事であった葬送の儀式(たとえば村八分などは、普段は差別され、排除されている人々も、火事と葬儀のときだけはみんなの手助けを受けられる)。
しかし今、葬儀は
スポックにとっては、命がかかってるのに私事の行事に時間は割けないわけです。
まあ、理屈はそうかもしれないけど、どうもねえ。
頭がカタすぎるのか、あるいは異質すぎるのか。
どこまでも理論を信奉するスポック。
押してダメでも押しまくる。だから機械だと言われるんだよ(w)
そんな彼が最後に取った行動を、カーク船長がからかう。
スポックも、自分がやけっぱちになったことを絶対に認めない。
多様性の象徴、スポック。だけど最後には共通点を見いだす地球人たち。
結局地球人も、自分に理解できるものにしか共感できないんです。
多様性とか異質とかって何だろうと思った一瞬でした。
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