第12話 タロス星の幻怪人(前編)


#スタートレック/宇宙大作戦 #スポック #友情 #エンタープライズ #カーク船長


主人公 カーク船長  脇役 スポック

 

印象に残ったセリフ

スポック「そうです。これは反逆であり、暴動でもありますが、わたしはしなければなりません。必ずやり遂げます!」



ストーリー

 エンタープライズ号は、宇宙基地M11から寄港の要請を受けて急行するが、そこにいたのはあわれな姿の前エンタープライズ船長、パイク大佐だった。そんな中、スポックはエンタープライズをのっとり、現在では接近すら禁じられている謎の惑星タロスへ進路をとる。実はパイク大佐は以前タロス星に近づいたことがあり……

 

感想(ネタバレ注意)

 このストーリーは、ほとんどが『歪んだ楽園』の再放送でした。

その再放送に挿入されている軍法会議のもようが

スポックはおろか、カーク船長にまで破滅に追い込む結果になりました。

「わからない。スポックの真意がわからない」

悩むカーク船長で、このエピソードは終わります。


原作を知っているので、この後どうなるのかは知っているのですが、

スポックが、理屈ではなく、感情で動くという

意外なストーリー展開には、いつもながら驚かされます。


マッコイは、いつもスポックと論争しているのに

カークの疑念(スポックは反逆した?)に対して、

ありえない、とまでハッキリ言い張ります。

友情を抱いているからです。

なんだかんだ言っても、スポックのことを気に入ってるんです。

マッコイって、ほんっと、いいヤツです。


宇宙艦隊司令部からの横やりで、軍法会議は途中で終わってしまいました。

しかし、エンタープライズはさらにタロス星へと向かっています。

軍法会議での証拠は、すべてタロス星からのもの。

ということは、タロス星人が1枚噛んでいるってこと。

それはなぜなのか――。


『歪んだ楽園』で未解決だった疑問が、いま、

明かされようとしています。

つまり、なんでも自分の思いどおりに幻影を作れる異星人が

なぜ、地球人にこだわるのか、

そして全身不随になったパイク船長を誘拐したスポックは

いったい、なにを考えていたのか。


こんな強引な手段を執らなくても

カーク船長に話せば、わかってくれたはずなんだが……。

たぶん、巻き込みたくなかったんだろうな。

とはいえ、解任されちゃったから

しっかり、巻き込まれちゃってるけど。


タロス星での謎と、スポックの行動の謎。

そしてパイクさんとの絡みと

エンタープライズの乗組員たちの

スポックやパイクへの友情。


 『歪んだ楽園』の翻訳と今回の翻訳が

 違ってました。

 訳者はだれだったんだろう。

 ひとりは、木原たけしだってことは

 わかってるんだけど。


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