第2話 惑星M113の吸血獣

#スタートレック/宇宙大作戦 #絶滅危惧種 #エンタープライズ #カーク船長


主人公 ドクター・レナード・マッコイ 相手役 ナンシー


印象に残ったセリフ

カーク船長「しかしこの事件は、わたしの嫌いなミステリーだ。

ミステリーと聞いただけで胃が痛くなる」


ストーリー

惑星M113に住む考古学者ロバート・クレイター博士とその妻・ナンシー。

ふたりの健康診断のため、惑星M113に降り立った船長・スポック・マッコイの

3人。しかしふたりの健康チェックをしている最中、カークの部下が

身体中に赤い斑点を浮かせて次々と死ぬという事件が。

エンタープライズは、真相を究明しようとするのだが……。


感想(ネタバレ注意)


上陸班に死亡者発生!

スポックは、そばの通信士ウーラに、

「わたしが慌てふためいても、過ぎたことは変わらない」

と冷淡な態度。さすがヴァルカン星人。ウーラはあきれますが、

キャラクターの描き方は、このセリフでしっかりわかります。


同じくキャラクターの描き方として、自分の気持ちにとらわれているマッコイと

自分の責任にとらわれているカーク船長、という対立も面白かった。

あくまでも、ナンシーの思い出に浸ってるマッコイ。

自分の部下が殺されたんだぞと怒るカーク。

カークの剣幕に、年上のマッコイも押され気味(笑)


結局、M113の絶滅危惧種が引き起こした騒動だった。

ちょうど現代においても、野生生物が次々と絶滅に瀕しています。

市民にも、保護活動家がいると聞いています。


カーク船長は、クレイター博士の保護活動を批判しますが、

身の危険にさらされても

保護をしようとする博士は、とても崇高だと言える。


地球生物保護活動をしている地球人について、考えさせられました。

自分の身を危険にさらしても、動植物を保護する。

しかしその保護対象が人間に害をもたらすなら。


70年代のSFが、この現状を切り取ったと言えるかも。

マッコイの気持ちを考えると、他人事とは思えない。

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