スタートレック:宇宙大作戦 感想コラム

田島絵里子

第1話 歪んだ楽園

#スタートレック/宇宙大作戦 #歪んだ楽園 #タロス星人 #パイク船長


主人公 クリストファー・パイク船長 相手役 ビーナ





印象に残ったセリフ


 バーテン役を演じてマティーニを船長に差し出すボイス船医のセリフ


「どんな運命も受け容れて、歯を食いしばってやり抜いてこそ人生だ。

逃げだせば、ただ朽ち果てるしかない」


パイク船長


「それはバーテンのセリフじゃないよ。医者だ」


 船医


「どちらも同じさ。同じ客を相手にしている。生きる者と死にゆく者と」





ストーリー


タロス星付近を航行していたパイク船長率いるエンタープライズ号は、

タロス星からの救難信号を受け取り、生存者を確認したためタロス星に上陸する。


パイク船長ほか上陸班は、そこでボロをまとった生存者と美しい女性ビーナを発見。

ところが、突然あらわれた異星人に、パイク船長はさらわれてしまう。エンタープライズは船長を救おうとするが……





感想(ネタバレ注意)


 ヤル気を失い、疲れ果てたパイクさんが、自分の「生きる」意味を賭けて抵抗を試みるシーンは感動した。


 満足した豚になるより、飢えたソクラテスを、というのを地でいくパイクさん。ビーナに同情するパイク船長はやさしい。


 でも、地球人がいなくなればタロス星人たちが絶滅する、ということの

意味がわからなかった。他人の心を読み、自由に操り、自分の思い通りにすることが

できるだけの存在が、なぜ地球人ごときにこだわるのか。

 タロス星人たちの存在価値ってなんだろう。


 最後にビーナが老いていくところは、原作でも読んだから知っていたが

 改めて衝撃を受けた。



 なんでも望みの叶う楽園と引き替えに、自由を支払う……。

 イタリアでは、精神病院がなくなっているという。束縛する代わりに何でも与える精神病院……。しかし一方で、世界的に100人に1人と言われる精神病患者の死亡率は、日本よりも高い。(適切な治療を受けられないから)。



 自由を取るか、死を取るか。



 主婦のわたしにとっても、身近な問題である。












 2022/03/01 (火)

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