#110 敵の敵を集めてみよう

 重々しい振動が地面を伝わり広がる。

 巨人族アストラガリの一団は足音も荒く歩みを進め、部屋へ辿りつくや口を開いた。


「王よ、我らが王はあるか!? 至急伝えねばならぬことが……」


 言いかけて、巨人たちの勢いが急速にしぼんでゆく。

 部屋の奥に座っていた一体の巨人が、億劫げな視線を寄越してきたからだ。五つの瞳に、巨人族の中でも抜きんでた巨躯。

 “ルーベル氏族の王”は、だらしなく椅子にもたれかかりながら、それぞれの瞳で巨人たちを捉えた。


「いるとも。そうまで急ぐのだ、良い知らせがあったのだろう?」

「……それは」


 王と呼ばれた巨人の雰囲気が一気に険しくなった。気だるさは吹き飛び瞳に力がこもる。強烈な圧力を受け、報告を携えてきた巨人は言葉に詰まり狼狽をみせた。


「ふん。しくじったのか」

「目が! 足りなかった。穢れの獣クレトヴァスティアは退き、“あれら”がいよいよ近づいてきたと」


 観念したのか、力なく答えた巨人の耳に低い響きが伝わってくる。驚いて顔を上げれば、巨人の瞳に珍しい光景が映った。

 王が、笑い声を漏らしていたのだ。


「くく、くはは……。“あれ”が我らの空に現れてより、数多くの穢れの獣が倒された。これだけの獣を屠らんとすれば、我が氏族の戦士とて多くの瞳を失うことだろうに。対してあれらが、どれほどに傷ついたことか……」


 すぐに笑い声はひいてゆく。立ち上がった王に対して、巨人たちは気圧されるように一歩下がっていた。


「かつて我らの頭上には穢れの獣があった。それを下してより、我が氏族はさらなる繁栄を見つめていたはずだ」

「左様。我が氏族の力、今もって何ひとつ損なわれることなく……」

「それが、なんだ? 今新たな何ものかが現れた。空は常に我らが敵だとでもいうつもりか」


 王はすでに巨人たちを見てはいなかった。まるで遥か遠くにいる何者かへと問いかけるかのように、呟き続ける。


「あの空飛ぶものは何だ、なぜここへくる……? 答えはないか、百眼アルゴスめ。肝心な時に頼れぬものだ」


 神は黙して語らず。そこに祝福はなかった。

 氏族の巨人たちは互いに目配せで相談していたが、ややあって口を開く。


「いずれ百眼の祝福なきもの。敵であることに違いはない」

「排さねばならぬ。我らこそが真なる巨人なれば」


 氏族の巨人たちの言葉を耳に、王は視線を戻す。

 正体も目的も不明な、空より来る異物。穢れの獣を上回りかねない力は、巨人族にとって――ルーベル氏族にとって脅威となりうる。


「かつて我らが穢れの獣を従えたように。あれは力となるか、災いとなるか。わかるか? “小王オベロン”よ」


 巨人たちの視線が最も後ろへと集中する。そこにあるのは、魔獣の甲殻を鎧のようにまとった巨大な人型であった。

 巨人のようでいて根本より異なる、歪な存在。“巨人モドキ”――幻獣騎士ミスティックナイトである。

 その掌のうえに佇んでいた、小さな人影が王の視線を正面から受け止めた。


「穢れの獣がある戦場には、常に“滅びの詩ネクローリスソング”が響いております。しかし牙を向けてくるというのならば。従えることはできますまい」

「だろうな。しかし小王、あまりに使えぬようだとお前らも不要になるやもしれないぞ?」

「そのようなことの無きよう、私どもの幻獣ミスティックがよりいっそうの働きをお約束いたしましょう」


 巨人の王の口元が、嘲笑の形に歪んだ。小王は気に留めた様子もなく、慇懃に一礼を返す。


「なれば王よ、どのようにする。ただでさえカエルレウス氏族ゲノス・デ・カエルレウスを滅ぼしたところ。奴らさえ眼を閉じれば、災いは過ぎたであろうに。空の敵が現れたとなれば、再び眼を開きかねない」


 巨人の王は瞳を閉じ、唸るように呟いた。


諸氏族連合軍エクサーキトゥス・デ・バリィスゲノスか……」


 大小数多ある巨人の氏族のうち、最大規模を誇るのが彼らルーベル氏族ゲノス・デ・ルーベルである。以前は、それに次ぐ有力氏族がいくつもあったのだが。

 かつて繰り広げられた巨人族内部の争い“真眼の乱”において、有力氏族の大半が滅び去った。穢れの獣を従えたルーベル氏族が、圧倒的な力を振るったためだ。

 残るは木っ端のごとき小氏族ばかり。そのままではルーベル氏族に逆らうことなどありえない。その前提をひっくり返すのが、諸氏族による連合軍の結成である。


 戦いの勝敗により物事を決定する巨人族独自の慣わし“賢人の問い”のために、数の調整は重要である。いかに小さくとも、集まれば無視しえない勢力となる。

 周囲の懸念を、王は一蹴した。


「眼にも映らぬ小氏族どもが、どれだけ集まったところで無駄であろう。かつての二度目を見るだけのこと」

「だとしても、敵は奴らばかりとも限らない」

「次なる贄が必要なのでは……」


 巨人たちの議論は様々な目を出していた。百眼神ならぬそれらにとって、全ての要素が見通せるわけではない。神の賽子がどのような目を出すか、結果は未だに回り続けている。

 目の定まらない周囲の様子を見て、王は嘆息を漏らした。

 最大規模の氏族であり、穢れの獣という強力な力までも手にしている。だというのに、何を憂うことがあるのか。


「得体の知れぬ空飛ぶ敵か。しかし、考えようによってはちょうどよいではないか」


 周囲の巨人たちが、ぎょっとして王へと視線を向けた。


「そも、氏族だなんだと無益であったことだ。百眼の加護は、我らがルーベル氏族のみが受ければよいこと。もはや目を瞑ることもない、均してしまえばよいのだ」


 低い笑い声が漏れ出す。凍り付いたように動きを止める巨人たちの間を、王が悠然と歩み進んだ。


「一度で覚えぬというのなら、二度目を見ればよい……。諸氏族連合にて動き出すというのならば我らも応えるまでのこと」


 やがて彼は、もう一人の王の前に辿りついた。小さき存在を統べる者、小王を五つの瞳で見据える。


「準備は良いな」

「何時なりと……」


 幻獣騎士の掌の上、小王が礼の姿勢をとる。ルーベル氏族の王は満足げに頷くと、立ち去っていった。巨人たちが後に続く。

 高みにある巨人たちからは、俯いた小王の表情は見えない。誰も、彼がひそやかに笑みを浮かべている事に気付いてはいなかった。




 柔らかな感触が、指の間を滑り抜ける。

 するすると解けるそれを弄び、アデルトルートアディは溜め息を漏らしていた。


「ああ、エル君の髪さらさらしてて気持ちいい……」

「いったいあなたたちは、何をされているのですか」


 飽きもせずに少年の髪の毛を滑らす少女へと、呆れた調子の声がかかる。アディが振り向けば、部屋の入り口で青年が立ち尽くしているのが目に入った。


「あ、ザカライアさん。エル君が寝てるので撫でてます」

「はぁ……」


 アディはエルネスティエルに膝枕をしながら、彼を起こさないようにゆるゆると撫でている。

 妙に愉しそうな彼女の様子を前に、ザカライアと呼ばれた青年は何かを言いかけて、賢明にも口を閉じた。

 代わりに、自分の役目を思い出す。


「お休み中のところ申し訳ありません。王より、お二人をお呼びするようにと言付かっております」

「あ、小王オベロンさん帰ってきたんだ。エル君おきてー」


 アディがエルの肩をゆする。しばらくすると、彼はゆるゆると動き出した。


「準備ができましたら、声をおかけください」


 ザカライアは、一言残して部屋から下がってゆく。

 それからアディは手早く準備を進めていった。寝起きのエルがふらふらと揺れている間に髪を漉き、服を整えてゆく。ひととおりを確認し、彼女は満足げに頷いた。


「うん、大丈夫。今日も可愛い!」

「おはようございますアディ。何が大丈夫なのかよくわかりませんけれど」


 いまいち疑わしげなエルはさておき、アディは嬉しそうに彼を抱きしめたのだった。



「やぁ、待っていたよ二人とも」


 小王オベロンがにこやかに手を上げる。

 エルとアディは、城の中にある会議のための部屋へとやってきていた。最奥にかまえた小王と挨拶をかわしながら席に着く。

 小王は常の笑みの中に、わずかに申し訳なさげな色を混ぜていた。


「せっかくこちらから招いたというのに、何もできないまま時間が過ぎてしまった。すまなかったね」

「お気になさらず。巨人族からの呼び出しとあれば、対応しないわけにもいかないでしょう」

「まったくだ。ルーベル氏族め、むやみに命令ばかりつきつけてくる」


 深く息をついて苦労を強調する小王に、エルが相槌をうった。

 それからしばらく穏やかに雑談を交わしていたが、やがて小王が本題を切り出す。


「……ともかくだ。どうも、ルーベル氏族は近々大きく動こうとしているようでね」

「それは巨人族の、他の氏族に対するものでしょうか?」


 エルが首をかしげると、小王は頷いて見せた。


「それもある。が、まずは君たちのことだ」

「僕たちの?」

「空を飛ぶ侵入者が、再び現れた」

「! それって!」


 アディが思わず腰を浮かしかけたのを、小王がやんわりと押しとどめる。彼は、わかるだろう、とでも言いたげな笑みを浮かべていた。


「まぁ、君たちの考えている通りだろう。多数の空飛ぶ何ものか……いや、もう正直に言おうか。船がこの地に向かっている。ルーベル氏族は今、対応を話し合っているところだ」


 エルとアディが顔を見合わせた。驚きと喜びをないまぜに、笑顔をかわし合う。すぐにでも動き出したい気持ちを抑え、小王に向きなおった。


「それは、重要な情報をありがとうございます。では早速、僕たちは迎えに行こうと思います」

「皆が来たんだものね!」

「いや待て。いいからちょっと待ちたまえ」


 小王が、慌てて制止にかかった。半ばまで腰を上げかけた二人は、ゆっくりと座り直す。


「はやる気持ちもわからなくはないが、物事には段取りというものがある」


 小さく息をついて、小王は身を乗り出した。


「君たちはこの侵入者と……いや、西の同胞たちと合流する。結構なことだね。しかし私たちは、このまま置き去りかな? 古き同胞よ、それはなんとも薄情なことだ。私は親切から君たちに情報を伝えたというのに、非道い話もあったものじゃないか」

「それは、そうだけどー」


 わざとらしく嘆いてみせる小王を前に、アディは不満げに口をとがらせていた。エルは腕を組み、少し考え込む。


「わかっています。僕たちは、そこまで恩知らずではありませんよ」

「そう聞けて実に安心するね」


 話を続けられると判断したのだろう、小王は背もたれにもたれかかる。


「まずは、もう少し話を聞いてくれたまえよ。ともかく、君たちの仲間が来たことによってルーベル氏族は動かざるを得なくなった」


 小王は語る。ルーベル氏族は再び諸氏族連合が結成されること、そこに正体不明の空の敵が加わること、を危惧していると。

 空の敵は、迎撃に上がった穢れの獣を退け、なおも巨人たちの領域に侵入中であるという。それを聞いたエルとアディは、再び喜びに包まれた。


「皆、強いもんね! あんな魔獣にやられっぱなしなんかじゃない」

「一度情報を持ち帰れば、エドガーさんとディーさんがきっとなんとかしてくれるでしょう。皆を逃がした甲斐があったというものです」

「おかげで、ルーベル氏族は大混乱さ。いかに最大氏族とはいえ、巨人同士のぶつかり合いとなれば傷を負うことは避けられない。だが、穢れの獣さえ健在ならば、諸氏族連合など物の数ではない……」


 穢れの獣の存在は、ルーベル氏族の戦略上きわめて重要な存在なのである。


「故に彼らは、これ以上君たちがかかわってこないうちに残る氏族を一掃する決意を固めた。真眼の乱の再来だ、またも大きな問いになるだろうね」

「……何が、おっしゃりたいのですか?」

「いいや。ただ、君たちはこの森の勢力を一変させる切り札になりえるわけだ。まったく責任重大だね?」


 小さな笑いを漏らし、楽しそうな気配を纏った小王が、二人を交互に眺める。


「この戦いが、僕たちのせいだと」

「気にすることはないさ。君たちは、たまたまここに迷い込んできただけだ。これから少々揉め事が起こるかもしれないが、別に加わる必要はない」

「そんな言い方……!」


 アディが睨みつけるが、小王はむしろ愉しげに笑みを深めるばかりだ。


「ただし、小鬼族わたしたちにとってこれは頭の痛い問題だ。巨人同士の戦いに巻き込まれてしまえば、ひとたまりもないからね」

「! それってつまり、村の皆を人質にしようってこと!?」

「まさか、それは考え方が捻くれているというもの。ただ私は、これでも小鬼族の王という立場に居てね。広くものを見渡さなければならないというだけさ」


 小王は肩をすくめ、アディは不満げに黙り込んだ。

 どうあれ、戦いに巻き込まれた小鬼族に抗う力がないことは、彼女も良くわかっている。戦いの規模が大きくなれば、彼らを守っている余裕などなくなるだろう。ルーベル氏族の決断は、あまり歓迎できるものではないのだ。


「ただしだ。同時に、これは良い機会であると、私は考えている。ルーベル氏族が、直接戦いに出る! 奴らに大打撃を与えるならば、ここしかない」


 ルーベル氏族からの離脱を目指す小鬼族であるが、彼らの本拠地に殴り込みをかけたいわけではない。しかし諸氏族を相手に戦っている最中であれば、隙もできようというもの。狙うならば、そこだ。


「では具体的にいきましょう。僕たちに、どのような行動をお望みですか」

「ふむ。色々とあるが、とにかく戦いが近いからね。まず命じられた以上、我々はすぐにでも動かなくてはならない」


 小王は笑みを消し、エルをじっと見つめた。その脳裏では様々な思惑が渦巻いているのだろう、視覚情報を減らすかのように瞳を狭めている。


「空の侵入者が君たちの仲間であり、本当に味方になるかを確かめたい。そのためには君たちに動いてもらう必要があるだろうね」

「わかりました。皆を話すのはかまいません。ルーベル氏族が敵だという点で、僕たちの目的は一致しています」

「しかる後に、時を合わせてルーベル氏族を挟み討つ。諸氏族連合も使えればなおよいが、こちらがどう動くかはわからない、ひとまずは置いておこう」


 エルは頷いていた。飛空船団と早く合流したい彼にとって願ってもない頼みである。ルーベル氏族と戦うことについても問題はない。しかし彼には、ある気がかりがあった。


「確かに僕の騎士団は、穢れの獣にそうそう後れを取るものではありません。しかし全面衝突ともなれば出血は避け得ない」


 エルが、正面から小王を睨み据える。小さな少年から放たれる意外なほどに鋭い視線を受けて、小鬼族の王はわずかに息を呑んだ。


「血を流す役目を、僕たちばかりに押し付けられるのは、気に入りませんね」

「はは。……それは、安心してくれたまえ。この戦いにおいて、ルーベル氏族が穢れの獣の力を得ることは、ないだろう」

「えっ。どうして?」


 二人は、意表を突かれたような表情を浮かべていた。小王は一息つき、笑みを取り戻す。


「確信に足る理由が? もしや穢れの獣を従える方法を、ご存じなのですか」

「ふふふ。我々も準備してきたものがある……というわけさ。これは切り札だ。あまり詳しくは教えられないがね」


 ははは、ふふふと王と騎士団長が朗らかに微笑みあった。周囲が微妙な表情で距離をおく中、彼らはしばらく笑いあい続けていたが。


「わかりました、その言葉は覚えておきましょう。ともにルーベル氏族を倒し、自由を手に入れられるように」

「十分だとも。互いの健闘に期待しよう」


 かくして、森の片隅において静かに、対ルーベル氏族包囲網が築かれていったのである。


「ああ、そうだ。ちょっと待ってくれたまえ……ザカライア、こちらへ」


 部屋を下がり、さっそく船を追おうとしたエルたちであったが。小王に呼び止められて振り返る。彼はザカライアを指さして言った。


「首尾よく君が仲間のもとに辿りついたとして、こちらとの連絡手段が必要になるだろう。彼を伴いたまえ。そうすれば、手筈をつけてくれるからね」

「それは、どうやってですか」

「彼には少し特別な技能があるのだよ。ま、いずれわかることさ」

「お役目、承知いたしました」


 ザカライアは小王の前に跪いて頷き、見るからに行く気満々であった。エルとアディは顔を見合わせる。


「どうする? すごく監視役だけど」

「僕たちのことが知りたいというのもあるのでしょうけど……いずれ連絡役は必要ですし、このまま来てもらいましょうか。ついてこれるうちは気にすることはありません」

「では、よろしく頼むよ!」


 小王たちの見送りを受けて、エルたち一行は街を後にする。


「さて。飛空船を探すのもそうですが、まずはカエルレウス氏族の皆さんと合流しなくては」

「巨人族など、放っておいてもよいのでは」


 ザカライアが怪訝な様子で問いかける。彼からすればルーベル氏族ほどではなくとも、カエルレウス氏族も巨人族であるというだけで十分に気に食わない存在である。


「いいえ、必要ですよ。彼らに頼んで、諸氏族連合とやらと接触するのです。どのみち皆ルーベル氏族と敵対しているのですから。だったら、使えるだけ使わなくてはね」


 付き人の青年は返答に詰まり、前を歩く少年の背を見つめた。

 空の侵入者、小鬼族に諸氏族連合、あらゆる勢力を味方につけてルーベル氏族を叩き潰す。この小さな騎士団長は、徹底的にやるつもりなのである。

 あるいは、彼の主たる小王よりも苛烈かもしれない。西より来る旧き同胞の末――彼は、その存在を微かに恐ろしいと感じていた。


「……いいでしょう。それもまた、小鬼族の明日のためとなるならば」


 彼は首を振ると、決意を固める。そうして少年と少女の背を追って歩き出したのであった。

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