第3話 飲むカレー
「最近、私の回復の出番が少なくなってません?」
森の中、僕ら2人は採取。他のメンバーは分かれて依頼中。
「日中の活動量は変わらないけど。」
「夜の回復量が増えたのかな?暖かくリラックスする時間が…」
モリーは考え事をすると没頭してしまう。採取の手が止まりそうなので、話を切り上げた。
「良んじゃない?上手くいってるって事で。」
採取をしながら高山地帯を2人で歩く。
香辛料に使える実、ハーブも多くあって中々に捗っている。
「香りに辛み、薬効成分。」
「これだけの量と種類なら、新しいカレーに挑戦するとか?」
今日の食事当番は僕たちだ。その提案に僕はにっこり笑って応えた。
リーダーとミリー、もう1人の臨時加入メンバーは鉱山に入って依頼である鉱物を探している。
3人が依頼の鉱物が見つけたら、酒もアリの夜になる。その準備に色々と料理を作りたかった。
そしてその夜。
「これ、カレーか?」
「スーパーカレー」
「しゃびんしゃびん」
リーダーが言うように、トロけるようなルーはなく液体だ。スープと言った方が近い。色々な香辛料を使った特別性。
「野菜たっぷり乗せてどーぞ。」
今回加わったドン爺は、ドワーフらしく酒をもう飲んでいるが。食事もちゃんとするタイプらしい。
そして肉も焼いている。鉱山に入ってまで、肉を狩ってきていた。リーダーの肉男。
「煮込むと美味いんじゃ」
ドム爺の案だったか。
「少し焼いて、後は煮込んでくれミリー。」
「ハイハイ。」
仲良くやれているようで、成果も上々。
「依頼の物も見つけたし!」
「新しいメンバーに」
「旨い酒と飯に」
「新しいカレーにっ」
「ほどほどにね〜。」
「「「「「乾杯!」」」」」」
酒に口をつけ、食事を楽しんだ。まあまあ、満足のいく出来だった。
「しゃびしゃび飲めるカレー」
「回復スープカレー」
「飲む夜食カレー」
「酒と一緒に飲むカレーじゃな、もう一杯!」
どっちも、おかわりだった。
万能飲み物、カレーは関係回復にも効果が煮込めます。 BBやっこ @BByakko
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