第7話 トラブル体質から脱却したい

1か国目が終了して即日空港に向かい中近東行きの便を探して搭乗した

この時点から各駅停車の如く飛び石の様に海を越え日本国大使館と領事館を優先に飛び回る仕事を残さぬ構えでプレミアム・エコノミーシートに座った

ウェストポーチの中身を確認中に子供の悲鳴を聴きCAさんに

「ドクトルだけど悲鳴の原因は?」

脳天気な口調が面白かったのか

『後で確認します』

と告げられた


その後、機内放送で駐機場に戻るらしい?

動作が変に動くのは悪いパターンの前兆か?エアコンの状態も今一悪く暑い

『ドクトル先程の悲鳴はシートベルト装着の際お気に入りの人形を手放し泣いた』

と聞いた


「何かあったら連絡してね」

伝えて座席を起こし辺りを伺う何もない

CAさんと頷き合うわギャレーに戻るようだ

外を伺うと整備士らしき人がエンジンカウルを開きLEDライトで何かを探している?


1時間経過、CAさんが機長席と会話が漏れて部品交換するかそのまま飛ぶか地上と連絡している燃料ポンプの調子が良くないらしい4発エンジンの1発が停止しても特に問題はないらしいがA340だから心配な機長さんも大変だ、B747なら問題ないらしい?

AもBも似た番号らしいが、CAさんの反応が悪いのが気にかかるのでCallして

「喉が渇きました」と告げた

『畏まりました』と笑顔で水を持ってきたので聞いてみた


「どうしたの?AとBの違いは何か?」

『製造メーカーの違いですが、出力も違う普段のB747なら問題ない今日はA340だからキャプテンが拒否した』と推力の違いらしく揉めている模様だったがポンプ交換が終わり、

タンクローリーから燃料を入れている使用した分を加算したらしい、滑走路に向かいながら機内に機長が案内を始めた

『本日はA340のボスポンプを交換した事の謝罪と最悪の場合この飛行場に戻るかも知れない!』と伝えた

ボスポンプは燃料ポンプらしいが何のポンプだろうか?


CAさんは緊張した顔を隠さず機内の乗客も緊張した顔になり離陸を開始した


私も、キャリーバッグのサバイバルキットに目を配りふわりと機体が浮き上がり乗客も拍手があり

水平飛行となり夕食にありつけた

特段病人も出ず目的地の空港に無事に着陸した

機内は拍手喝采で駐機場に到着するまで止まらない拍手に驚いた、後で聞くと恐ろしい


部品交換の後はエンジン全開テストと10.000m上空と同じ状況のテストを行うのが普通らしい、更に零下60℃の燃料流動テストまで行うのが無理なので8000m程度の高さを飛び、向かい風による燃料不足に備えてパイロット3人が睡眠も取らず気をくばり飛行したと伺い背中がゾクゾクした

余程の問題だったと感じた次第です


搭乗客を空港に降ろし整備場で検査、問題ないと判定後、試験飛行でトラブル発生ボスポンプその物が相性も良くないとB747に変更されたらしい




これはフィクションです

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る