第2話 ここはどこ?
19才の春、睡眠時間を短縮してまで予備校に通い念願の私立扱いの医学部に入学できた
進学課程を終えて専門課程に進む、面白かったのは授業料を必要としないが医療を行う事で奨学金を返却しなくても良いらしい
有り余る体力をクラブ活動と自己鍛練に回し勉強出来て当たり前の医師国家試験を一発合格が基本らしい
一応、研究論文を提出しなんとか卒業した
医師国家試験を通過、医師になれたが本番は此処から始まった
24時間休み無しは当たり前!
36時間連続勤務のブラックな仕事と判明、レジデント(研修医)なので給料と残業代は出ますが、上司(先輩)が不在でも間違いは許されない、専門外だからと投げ出せない
希望する外科は満席なので救急医を2年間続けていたら専門科医師と認定され全国の地域医療活動の転勤予定地が東北地方と確定した4年間の地域医療のお礼奉公で解放される
親友は都会の無医村に行く模様でニコニコしていた
俺が配属されたのは田舎に5階建てのビルに専用研究室、医局はレストラン付きに驚いた
今までの苦労が報われた気がした
救急専門医だったのが幸いした
田舎の総合病院で8時~5時の楽チン業務
近所の街に学生時代の恩師が開業していた
問題があれば電話すると即答して戴く
無医村に行った親友は都会のど真ん中で24時間勤務を今でも行っているとメールを貰う此方の近況を知らせるとブラックと嘆いた
数年勤務して転勤願いを提出あっさり許可
引っ越し中に震災に遭遇した
3月11日、新幹線の中で強烈な縦横揺れで新幹線は普通に停止した
荷物と一緒に乗れば良かったかな程度の思考状態に下手に動くと怪我のもと
サバイバルキットを首に垂らし周囲をみたら誰も居ない!
気がついたら川原で座っていた
スマホの画面のアンテナが空白に
サバイバルキットと同封のアマチュア無線機を取り出しアンテナを交換してスイッチを入れたが静にサンノイズと空電ノイズが入り交じるが何も音にならない
困ったな参ったぞ
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